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『小さい頃から俺達といることで楽しそうに笑う顔はしょっちゅうあった。けどそれが本物の顔なのか偽物なのかは分からんくなってきたし、気づけば本当に笑っていなかった』
ハリボテのように貼り付けた表情で信頼感を見せず自分の世界に閉じこもり感情の出し方を忘れてしまったみたいだと坂田さんは悲しそうに言っていた
すべてトゥルースの民のために自らを犠牲にし心まで縛ってしまった。私に対して言ったことも本当は天宮様は思っていないということなのだろうかと不安を募らせながらも彼の言葉に耳を傾けていた
『でもAは…Aだったらアイツ自身を引き出すことが出来るかもしれん』
お願い、そう頭を下げて頼んできた坂田さんに本気なんだと私は察した
そんなこと私に出来るかはわからない。けれども何も行動しなかったら彼はずっと一人で苦しみに耐えながら生きていくかもしれない
『…全力を尽くします』
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天宮様は気づいていないかもしれないだろうけどたくさんの人から頼りにされていてそれと同じく大切にされている。自分をさらけ出したところで今更どうとも文句を言われたりもしないしむしろそれでこそ本来の彼なのだろう
けれども彼は脅えているんだ。自分が自由になれば周りが不幸になるかもしれないというリスクに。
「貴方様の本当の姿を見てみたい、誰もがそう思われています。もちろん私も」
「……」
「心の内に自我を潜めるのはもうやめませんか？私は天宮様の声が聞きたいです」
貴方が私と貴族様方の出会いを繋ぐきっかけを作ってくれた。だからせめて恩返しとして今度は私が彼と彼の周りの仲を引き裂かないように繋ぎ止める番
笑顔で微笑んで心を開きやすくするために、目線で大丈夫だということを伝えた
私がもうひとつの空いている方の片手を天宮様の包み込んでいる手に重ねその上を優しく撫でるようにすると彼の瞳からは大粒の涙が一つずつ雨の雫のように流れ落ちていくのが見えた
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ヨル(プロフ) - コメントありがとうございます！何とかひねりにひねって作品を良いものにしていきたいと思いますのでよろしくお願いします (2020年1月16日 20時) (
レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - この作品好きです！続き楽しみに待ってます！ (2020年1月16日 20時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん» いやいや全然！バイト〜〜〜頑張れ！！！！！（元気玉）いつでも待ってるよ（イケウ``ォ） (2019年8月21日 1時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - パピヨンちゃんおひさ！ありがとねー！！今、バイトとかの予定で中々更新頻度が下がってしまってね…気長に待ってて！ (2019年8月11日 19時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
パピヨンlove - ヨルさん久しぶり！！！！作品面白いね。読んでて楽しいよ！！更新頑張って！ (2019年8月11日 13時) (レス) id: 96ecbd33f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜紅茶 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2019年6月28日 15時
