sugar×32 ページ33
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「たまにはこういう飲み方もええな。お腹も満たせて一石二鳥やし」
「ば…っか！自分で飲むから！」
そんなことをさせまいと私は志麻の手からガラスのコップを取り上げて中に入っているりんごジュースを一気に飲み干した。
先程よりかはスッキリとした甘みが分かりやすく舌の上に浸透していくけれど…待って本当のりんごの味が全くわからなくなった。
「というか今思い出した。自宅療養って志麻そんな器用なことできるの？不器用なイメージの方が強いんだけど」
「はぁ？お前俺の何を見て勝手に印象づけてんねん」
「鬼のような厳しい行動とセクハラ発言が飛び交う言動」
「俺のイメージただのブラック会社に居そうなクソ上司やんけ」
そうじゃないの？と聞き返すと志麻はむしゃくしゃと顔を歪めていたけれども半ば諦めがついたのか「それでええわ」とため息をついて自分から折れた。
なんだろう。さっきまでめっちゃ気まずい感じだったのに結局ボケの感覚に戻るんだよね。雰囲気を壊して楽観的になるのが私達にとってお似合いなのか。
「あ、そうやった」
すると志麻は何故か急に近づいてきてしゃがみこみ私の片方の足首を手に取りスクールソックスの位置をずり下ろし晒された肌に視線を刺した。
……え、なに。私の足首そんなに気になってた？太ってると思われた？
「とりあえずそうやなぁ…服脱げ」
「は？」
急に怪我人に対して服を脱げとか、いや何？そういう所が君の悪いところだと先程申しましたよね？
こんな奴捕まってしまえばいいのに。
そんな視線と私の考えていることに気づいたのか志麻はこちらに目線を上げて悪戯っぽい笑みを浮かべ口の両端を引き上げた。
「何を勘違いしとんねん、怪我の様子見るだけやろ。あ、何？それともそういうことに期待しとるんか？淫乱なAちゃん」
「なっ！そんなわけないでしょ！アンタの言い方が紛らわしいのよ！」
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！続編を希望していただきありがたいです！一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます！今後も作品を見守っていただければ幸いです！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…！完結おめでとうございます！悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…！今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます！ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨル | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2020年2月24日 22時
