sugar×18 ページ19
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妙に感じていた嫌な予感は当たり一瞬にして馴染みやすかった彼の印象が変化した。漂う冷気が存在を示しているかのように。
悪魔、なんて単語は初めて聞いたわけでもなく見たことがなかったなんてことも無い。ただその雰囲気に少し恐ろしいものを感じて動けなくなった
「あくまでも折原千里は人間世界で馴染むための仮初の姿。俺の本名はセンラ、悪魔が本職なもんでねぇ」
センラ、その名は聞いた時に違和感を感じていたが軽く目を逸らしていた部分だ。けれど今はまともに話が聞けるかと言うと首に突きつけられた指先のせいで恐怖と緊張が抜けない
志麻の同業者ってなんか今もそうなのには変わりないけど危ない雰囲気しかしない。
「そのバラの文様は志麻くんあたりやろ？」
「…しっ、てるの」
「まぁ一応。顔見知りといったとこですよ」
悪魔というものは笑みが抜けないのか怖がる私の様子を彼は笑って見ていた。
このままじゃ魔法を使われる可能性だって…
「…と、まぁここまで知れればええかな」
すると悪魔はあっけらかんとした態度でスっと指先をおろしてそのまま元の位置に座り込んだ。あまりにも普通になりすぎて力がゆっくりと抜けていく
……へっ？
「大丈夫ですよ。既に契約してる人間から摂取するような下劣な真似をするほど俺は飢えてませんから」
そう言って彼は、というか折原先生はコーヒーの入ったカップを啜った。
というかもしかして…
「…単なる怖がらせですか？」
「えぇ、だって悪魔って恐怖する人間を翻弄することが好きやし。君も経験済みやろ？」
なんという爽やかイケメンスマイル。という前にまずまともなのかまともじゃないのか判断しづらいし自分の思考では危ない人認定には変わりない
ましてや学校の中にも悪魔がいること時点で今後も油断出来ないんですけど…
「それに相手も相手ですし物凄く厄介なのは俺も御免やから」
「…そうですか」
「あと学校では普通に接してな。ここでは人間の折原千里やし呼ぶとしたら先生をつけて呼んでください。さもなければ魔法をかけて呪います」
「承リマシタ」
とんでもなく恐ろしい単語が聞こえ多少変な口調とカタコトになってしまったけれども折原先生には敵意がないことが分かり少し警戒心も解けた
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！続編を希望していただきありがたいです！一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます！今後も作品を見守っていただければ幸いです！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…！完結おめでとうございます！悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…！今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます！ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨル | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2020年2月24日 22時
