sugar×11 ページ12
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志麻は手の力を緩めゆっくりと離した。その瞬間に急に入り込んできた酸素に体がついていけなくて咳き込み過呼吸の状態で呼吸をしようと必死に整えた
しかし馬乗りの状態で志麻は退けずにこの状況に対しても笑みを浮かべていた
「俺が好きなのは絶望のどん底に追い詰められて醜く縋る姿なんよ。やってその方がもっと美味しさが増すやん？」
なにを、言ってるのかよくわからない。
あまりにも志麻の考え方が狂っていて私の思考では到底理解が追いつかない
幸せそうに高揚と笑いながら残酷なことを言うものだから私は二の句も継げなかった
「その精神的に打ちひしがれてる表情、ホンマにたまらんなぁ」
そう言って志麻は唇を近づけて口付けをした
舌に吸い付き唇を噛みつくようにキスをしてまた離れては塞がれて
「っん…」
けれど今の私には抵抗する気力が残っていなくて人形のようにされるがまま
でも何故かその行為に気持ちよさを感じてしまう自分もいた。心が軽くなって脳が麻痺したかのように快感が出てくる
それがとてつもなく屈辱的で悲痛だった。
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涙でぐちゃぐちゃに歪み切った顔。ベットのシーツが波紋を描いてAはすっかり気を失っていた
Aの心の中身はキャンディーをどろどろに溶かしたように甘ったるくて興奮を促す刺激的な濃い匂いで思わず我を忘れてがっつきすぎた。
(もう少し喰わせてくれたってええのに)
Aの瞳から流れ落ちていた雫が勿体なくて舌で掬いとる。するとそこにもまたほんのりとした甘味が自分の欲望を満たしていく
少しの恐怖や哀しみでさえも俺の本能と欲望が湧き上がってくる。自分の存在を怖いと思ってくれた方が尚更摂取もしやすいわけで簡単にお腹が膨らむ
クセになりそうな程の甘味に俺はニタリとした笑みを浮かべAにご馳走様と聞こえていないだろう言葉を言って唇に触れるだけの口付けを落とした
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます！続編を希望していただきありがたいです！一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます！ (2022年4月2日 11時) (
レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです！その後話が欲しい！ (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます！今後も作品を見守っていただければ幸いです！ (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…！完結おめでとうございます！悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…！今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます！！ (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます！ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします！ (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨル | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時：2020年2月24日 22時
