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「それでこのカボチャさんたちは…お友達？」
「きゅ！」
やまだぬきちゃんはそう鳴くと一個のかぼちゃさんの上に乗りふわふわとかぼちゃは体を浮かした。敵意はなさそうだよね。
「＿＿失礼、そこにいらっしゃいますか？」
突然足音もなく扉の外側から聞こえてきたはんなりとした声。
その声にびっくりして私は声を出さないようにしようかと思ったけれども嘘をつくと後々彼らが何をしてくるのか分からないため「はい」と震える声で返事した。
すると部屋の扉は軋んだ音をさせながら開けられた。そこに見えたのはカスティールの瞳、私はその場から動けず体が強ばる。
確か、この人の名前センラって言ってたような。
「…こんなとこに来てたんですか」
しかし彼が目を向けたのは私ではなく布団の上で楽しそうに笑い声を上げるかぼちゃさん達の方。あ、探してたんだ。
彼は私の横を通り過ぎてかぼちゃさんたちの方へと近づく。けどその後に「うげっ」という声も聞こえてきて私はどうしたものかとそちらへ振り返る。
「なんでここにお前がおるんや」
彼の視線の先、それは一匹のかぼちゃさんに乗っかっているやまだぬきちゃん。楽しそうに「きゅっ」と鳴いている。
一方彼の表情を見る限り何故かは知らないけれどもゴミを見るような目で顔を歪め嫌そうな顔をしながら「離れろ」とやまだぬきちゃんを振り落としかぼちゃさんの体を無理やり自分の元へ引き寄せた。
「俺の可愛いパンプキン達が汚れるやろ。とっととたぬきは主人のとこで泣きついとけ」
かぼちゃさんの体をホコリを払うように払うセンラさん。するとやまだぬきちゃんは顔をむっ、とさせまた先程のようにメモに何かを書き始めた。なんだろう、何か嫌な予感しかしない。
そして書き終えたのかやまだぬきちゃんはニヤリとしながらセンラさんの方にメモの文字を見せつける。
えっと、『センラかぼちゃもどき』…あ。
「…おい、クソやまだ」
やまだぬきちゃんはスッキリした表情を見せているがセンラさんの肩が小刻みにわなわな震えて両手にグーの拳を作っている。
あ、これかなり不味いのでは。
「これ俺の特殊魔法だけじゃ収まらんパターンやわ。実力行使、一発拳入れさせろください」
「ちょっ」
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