風磨の彼女は手に負えない。 (ページ14)

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「樹、マジサンキュー。」

俺は樹の手を掴んで拝むように言った。

翔「お、風磨がいつになく素直。」

これは流石の俺も、感謝するしかなかった。

樹「もう一個、朗報があるけどどうする？」

樹がニヤニヤしながら俺に言う。

いや、待てよ。

一旦落ち着け俺。

「………とりあえず飲み物頼まね？」

クールダウンの為に一旦アルコールを注文して
乾杯した俺たち。

続いて食べ物も注文し、本題に入る。

樹「朗報、気になるっしょ？」

そりゃ、もちろん。

むしろそれしか気になっていない。

翔「気になる！！めっっっちゃ気になる！！」

俺の代わりに代弁してくれる翔太。

今日だけは、マジでサンキュー。

普段は中島のなんだけども、俺も出ちゃうわ。
セクシーサンキュー。

樹「俺は風磨の意思を聞きたいんだよなぁ〜。」

翔太の代弁では足りなかったらしく、
得意げに酒を飲みながら俺を見る樹。

「わかったよ！気になるよ！
もったいぶってないで早く言えよ。」

言葉にちょっと棘を含んだが
体は前のめり、ついでに気持ちも前のめり。

“お願いします田中樹様”と言い出してしまいそうな始末。

そんな俺を見てついに樹が口を開いた。