【d！】弱肉強食の世界で最弱の私:2

とてつもなくキレそう ページ44

　
　
　憂鬱だ

　今すぐブッチしてやりたい

　だが学園の最高権力である生徒会の命令に貧弱ネズミである私が逆らえる訳もなく、敵国に侵入して来たスパイの様に移動し目的地に向かう

　忍足で歩き魔力探知で進行経路に人が居ないか確認し慎重に移動する


Q.何でそんな面倒くさい事してんの?

A.周りに肉食しかいねぇから(怒)


　ただでさえドブネズミって言われてヘイト買ってんだよ私。それに一つ言うと草食より肉食の方が圧倒的にヤンデレ率が高い

　絶対に見つかってはいけない

　草食校舎から空想種校舎に行くには肉食校舎を抜けていかなければならない。マジクソすぎである


　誰だよ私を生徒会に推薦した奴(怒)


『絶対に正論パンチで推薦取り下げてやるからな。』ﾎﾞｿｯ


　これから対面するであろう生徒会に恨みを募らせながら空想種校舎の4階を目指した




——————


『…はぁ、着いた。』

　私の目の前にあるのは生徒会室と書かれた威圧感溢れる扉。ここまでくるのに20分以上

　あの脳内花畑と半分馬鹿は空想種だしもうとっくの昔に着いている筈。私大遅刻だなこれ(白目)

——コンコン

　深呼吸し扉をノックする

?「入れ。」

　扉の向こうからあの憎きキ○ガイ魔王のバリトンボイスが響いた。声聞いただけで今すぐ回れ右したい衝動に駆られたが心を奮い立たせて扉を開ける

『遅れてしまい申し訳ありません。1–ＪAで……す。』


　扉を開けたらチラチラと入学式で見た生徒会の人が数人だけで脳内花畑と半分馬鹿の姿が見当たらない


　えっ? アイツら何やってんの?


『えっと……他の2人の姿が見当たらないのですが…私が一番早く着いたのですか? 』

gr「あぁよく来てくれた。正直このまま誰も来ないかと思ったゾ。」

『申し訳ございません。校舎に来るまでに少々時間がかかってしまいました。』

gr「そうか。」


　えっと……私これどうしたら良いのかな?


　あの馬鹿2人が来るまで正面の机に座った魔王からどうやって時間やり過ごすの?

　何やってだよあの馬鹿共。私が一番遅く来る筈だよね⁈ 脳内花畑は迷子で半分馬鹿に関しては絶対にブッチしただろこれ(正解)


　ふざけんなよあの馬鹿野郎ども(激怒)


tn「……」ｼﾞｯ

　めっちゃ覆面先輩から視線感じるし

　絶対に目を合わせちゃダメなやつ。何その大量の紙の山。ブラック組織じゃん絶対入りたくない


ガチャ

?「トンチ〜遅刻した…」


　扉が何者かによって開けられた

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