春の兆し（2） ページ6
大「ﾊｧ…ﾊｯ、ふぅ…、ほく…ﾊｧ、ごめんね」
１時間後、ようやく発作が治まり、喘鳴もきこえなくなった。
脈拍は相変わらず頻脈ぎみだけど、さっきまでと比べると大分落ち着いてきたようだった。
北「最近発作続いてて辛いよな…
寝れるときに寝ておこう？あ、抱っこしたまま寝ようか？その方が息苦しくないでしょ？」
大「ﾊｧ…ん、でもそれじゃほく寝れない……」
北「大丈夫。俺は結構寝付き良いし、大我がそれで楽になるんならしてあげたい。
さ、寝よう？この体勢で大丈夫？」
大「うん、すごい楽……。ほく、ありがとう」
発作で疲れたのか、すぐに眠りについた大我。
その後も何度か咳き込むことがあったけど、優しく背中を摩ると薬を吸入せずとも少しずつ治まった。
俺も、大我の少しも高めな体温を感じながら、眠りにつく。
天気予報によると、降り続いている雨の影響で明日は花粉の飛散量が少ないらしい。
これで大我も明日は楽になるのかなって思って、少しだけ安心した。
…………………………………………
“花粉が落ち着いたら、どこか外へ遊びに行こう。”
次の日、そう話すと、大我は嬉しそうに笑ってドライブ雑誌を見始めた。
大「ほく、有給取れるかな？？あ、でも忙しいよね……。ほくがもし良いなら久しぶりに旅行も行きたいな〜」
なんて可愛い顔で言ってくるから、これは連れていくしかない。
“このささやかな大我の願いを叶えるためにも、早く花粉が落ち着きますように。”と、心の中でお祈りした。
fin.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 425人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽちた(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！私もきょもほく大好きです(*^^*)短編をちょこちょこ更新していく予定なので、よかったらこれからも読んでみてください (2020年4月9日 13時) (
レス) id: cc0c2d56be (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - きょもほく大好きです！素敵なお話で、今後も楽しみです！応援しています♪ (2020年4月9日 0時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽちた | 作成日時：2020年4月8日 0時
