微睡みのなかで（2） ページ13
寒気がするのに、顔は熱くて変な感じ。
高熱のせいか、呼吸が少し辛くて自然と息が荒くなる。
苦しさから、横向きなって丸まった姿勢をとった。苦しいとき、この姿勢をとると少し楽になった気がするの。
肺の機能が人より弱いせいで、こんな風に熱が出たりするとすぐに息苦しくなってしまう。
経験上、この状態で酸素飽和度測ったらあんまり良い数値じゃないと思う。
今病院行ったらきっと、酸素カニューレ付けられちゃうんだろうな。
北「苦しいな〜。早く楽にして貰おうな。」
ほくの手が背中をゆっくりと擦ってくれて、少し呼吸が楽になった気がした。
ほんと、ほくの手って不思議。喘息や不整脈で苦しいときも、背中を擦ってもらうとすごく楽になるんだもん。
しばらく背中を擦って貰ってたら、だいぶ呼吸が落ちついてきた。
そのタイミングを見計らって、ほくが病院に電話をしに行った。
眠れなかったけれど、体がだるくてずっと起きている元気はなかったから、目を瞑ってほくを待った。
５分ほどで戻ってきて、背中に手を回してゆっくり体を起こしてくれる。そのお陰で、貧血は起こさなかった。
とてもじゃないけど着替える体力はなくて。
ほくもそれを分かってくれているから、パジャマの上から、お気に入りの薄いピンク色のカーディガンを羽織らせてくれた。
北「よし、じゃあ行こうか。
首に手、回せる？」
こくりと頷いて、ほくの首に手を回すと、膝の裏と背中を支えて抱っこして、車まで運んでくれた。
こうやって運んでもらうとき大体抱っこなのは、おんぶだと胸が圧迫されて息苦しさが増してしまうからで。
車でそのまま病院へ向かう。
そんなに遠くは無くて、20分ほどで病院についた。
病院の入り口まで抱っこで運んでもらうと、入り口で看護師さんが車椅子を持ってきてくれていて、そこからは車椅子に乗って診察室まで移動した。
ほくは、待合室の椅子で待っていてくれている。
診察室につくと、高地医師が診察の準備してくれていた。高地医師の顔を見るとなんだか安心する。
医師が車椅子から立ち上がらせてくれて、診察室のベッドに寝かせてくれた。
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ぽちた(プロフ) - しおさん» ありがとうございます！私もきょもほく大好きです(*^^*)短編をちょこちょこ更新していく予定なので、よかったらこれからも読んでみてください (2020年4月9日 13時) (
レス) id: cc0c2d56be (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - きょもほく大好きです！素敵なお話で、今後も楽しみです！応援しています♪ (2020年4月9日 0時) (レス) id: 46ec5817d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽちた | 作成日時：2020年4月8日 0時
