本編６３ ページ19
─としみつside─
───────…
────…
としみつ
「………旅行行かん？」
『……来月やろ？プレゼンとか色々あるねん。さっきLINEで言うたやん。』
としみつ
「……来月じゃなくてもさ、落ち着いたらで良いから。」
『……なんで？出掛けんでも家でゆっくりしたえぇやん。』
としみつ
「…逆になんでそんな出掛けたくないん？俺と外歩きたくないとか？」
『いや、別にそんなん言うてへんやん。』
としみつ
「…でもいつもだげ。カーテン選び行った時も無理矢理だったし。もしかしてお前とじゃ、俺のレベルが釣り合ってないから？」
『意味分からん。そんなこと一言も言うてへんやん。』
としみつ
「どうせ俺背もそんな高くねぇし、髭も濃いし、胸毛だし、年下で頼りねぇし？！！、
お前みたいなレベルの女からしたら隣歩くの恥ずかしいとでも思ってんだろ？！」
『はぁ？！、誰もそんなん言うてないやんけ！！、人の気も知らんとよくそんなん言えるなぁ？！！』
としみつ
「何が？！、何で断ってるお前がそんな怒んの？！！意味分かんねぇがや！！！」
『っ、ほやったらハッキリ言うわ！！！不倫って思われるような恋愛しとって旅行になんか行ける訳ないやん！！！自分の事考えたらよう分かるやん！！！あほちゃう？！！もう帰って？！！！！』
としみつ
「……はっ？不倫？！何ねそれ！！」
『言いたない！！！えぇからもう帰ってって！！！！』
涙を溜めて、寂しそうに俺を睨みつける彼女の顔を見たら、それ以上何も言えんくなって…
こんなに好きなのに伝わり切らん想いの伝え方も分からんくなって、
としみつ
「………分かんねぇ。ごめん、頭冷やすわ。」
それだけ言って部屋を出た。
玄関で靴を履いてる間、彼女の泣いてる声が閉めたドアの向こうから聞こえて、どうしようもない気持ちになった俺は一人家に帰る事もせず、車を走らせドライブすることにした。
しばらく車を走らせ、ヤケ酒でもしてやろうかと行きつけのバーに入ろうとした時、
？
「あっ、としみつくん？？」
そんな声が聞こえて、このタイミングでリスナーかよ…今いつもみたいな対応できねーぞ？とか思いながらも精一杯の笑顔で振り返れば、そこに居たのは一組のカップルで、
？
「やっぱそうだよね？あ、私Aの同僚の愛里沙です。それでこっちが彼氏の大和田です。」
としみつ
「……あ、あぁ、いつもAが世話になってます。」
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tree(プロフ) - 初コメ失礼します！とてもいい作品でお話に引き込まれてしまいました(^^)これから応援させていただきます！いい作品をありがとうございました！ (2018年12月15日 20時) (
レス) id: 7499d23657 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - はっちーさん» うわぁあ！名探偵さんやわ(笑)、stereo聴きながら書いたんバレてる((((；゜Д゜))))ｽｹﾞｰ！！！ 読んで下さって本当にありがとうございました！２人の今後、短編集とかの中で書きたいと思います♪ありがとうございました☆☆ (2018年11月6日 1時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
はっちー(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいておりました。最後、だから題名がキャパシティだったのかなと、脳内再生でstereoを流しながら読みました！また、この二人の今後とかも読めたら嬉しいです、素敵な作品をありがとうございました！ (2018年11月5日 16時) (レス) id: 55d59a875a (このIDを非表示/違反報告)
トシちゃん(プロフ) - 返信ありがとうございます！素晴らしい作品です！体調大丈夫ですか？！？！？！お大事にです！ (2018年11月2日 22時) (レス) id: bb075df335 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - トシちゃんさん» わぁぁあ！初めてコメントを頂きましたぁぁあε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ嬉しい嬉しい、ありがとうございます！(*´ー｀*) (2018年11月2日 11時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーさん。 | 作成日時：2018年11月2日 1時
