本編６２ ページ18
─Aside─
愛里沙
「…ごめんA、誤解解いてあげれなくて。」
そんな愛里沙の申し訳なさそうな顔に心が痛くなる。
『うぅん、しゃあないねんこればっかりは。不倫やなくても、人に言われへん人を好きなのは確かやから。』
そう言った後、愛里沙にありがとうとお礼を言い、２人で食堂に行くがあまり食が進まず、休憩が終わって仕事に戻ってからも、仕方ない事だって割り切ろうとしてるのに心が追いつかなくて、
その後、いつも慕ってくれている後輩からも不倫してるんですか？って聞かれた。
一生懸命愛里沙がそれは違うと説明してくれて、何とかなったとは言ってたけど…
私よりも、本当の事を知ってて隠してくれている愛里沙を見るとなんだかやるせなくなる。
自分のせいで、あんな顔させてんのやって…
─ 不 倫 ─
って思われるような恋愛してんねや自分って…
さすがにしんどくて仕事も手に着かなかったから、気持ちを切り替える為にも今日は早退して家で残りの仕事しようと早めに帰ってきた時に、ちょうどとしみつからの旅行のお誘いLINE。
タイミング悪っ…
“人の我慢も知らんと、なんなん”
そう１度文字を打ったけど、送信ボタンを押すのを躊躇う。
やってむやみに人に言わへんとか、外に出掛けるのは辞めようとか、決めたのは自分やん…
『……ただの、八つ当たりやん。大人げな。』
クリアボタンを押して、携帯を閉じる。
何て送るのが無難か、何となく仕事を進めながら考えてる内に、気付いたら22時ちょい前。
さすがに何か返事しな、既読付けたし。
と、思って送ったのが
A休み取られへんと思う。ごめんね。
送信ボタンを押した後、我ながら何て冷たい返事なんやろうと思った。
日付も聞かされてない段階でこんなん言うたら、ただただ行きたくないってバレるだろうに。
でも、心に余裕がない今の私にはいつもみたいにとしみつの気持ちを有難く受け取る事が出来へんかった。
それから程なくして、としみつが突然家にやって来た。
インターホンが鳴り、オートロックを解除し迎え入れる間必死に普通にしようと切り替えようって思ったけど、顔を見ただけでちょっと泣きそうになるし、手を広げられてもそこに飛び込む事が出来んかった。
そして、何となく嫌な雰囲気が流れる今に至る。
キーボードを叩く音だけが響く無言の部屋の中最初に口を開いたのは、としみつの方。
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tree(プロフ) - 初コメ失礼します！とてもいい作品でお話に引き込まれてしまいました(^^)これから応援させていただきます！いい作品をありがとうございました！ (2018年12月15日 20時) (
レス) id: 7499d23657 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - はっちーさん» うわぁあ！名探偵さんやわ(笑)、stereo聴きながら書いたんバレてる((((；゜Д゜))))ｽｹﾞｰ！！！ 読んで下さって本当にありがとうございました！２人の今後、短編集とかの中で書きたいと思います♪ありがとうございました☆☆ (2018年11月6日 1時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
はっちー(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく読ませていただいておりました。最後、だから題名がキャパシティだったのかなと、脳内再生でstereoを流しながら読みました！また、この二人の今後とかも読めたら嬉しいです、素敵な作品をありがとうございました！ (2018年11月5日 16時) (レス) id: 55d59a875a (このIDを非表示/違反報告)
トシちゃん(プロフ) - 返信ありがとうございます！素晴らしい作品です！体調大丈夫ですか？！？！？！お大事にです！ (2018年11月2日 22時) (レス) id: bb075df335 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - トシちゃんさん» わぁぁあ！初めてコメントを頂きましたぁぁあε=ε=(ﾉ≧∇≦)ﾉ嬉しい嬉しい、ありがとうございます！(*´ー｀*) (2018年11月2日 11時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴーさん。 | 作成日時：2018年11月2日 1時
