love. (ページ32)

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健二郎side

Aとだいぶ打ち解けて、っていうか話しが合いすぎて盛り上がって、気づけばどんどんAの中に消えていくお酒。意外と酒豪やなと新たな一面を見て嬉しく思っていると、ふとAの手が止まる。

健「A～？どしたん？」

顔も赤かったので酔って気分でも悪くなったんかと心配しつつ頭をポンポンと優しくたたいてみる。

『ん· · ·健ちゃ· · ·ん』

健「どしたっ？· · ·って？！」

ほんのり赤い顔でうるうるした目でこっちを見られてドキッとしていると、俺の名前をたどたどしく呼びながらAが突然ギュッとしがみつくようにハグしてきた。

健「お、おい· · ·？大丈夫か？隆ちゃんちゃうで？健ちゃんやで？？」

『んん～· · ·いい匂い· · ·』

はい、わたくし山下健二郎人生終了しました。って位の衝撃。好きな子に、こんなことをされて俺は非常にどうしていいか分かりません！！！(涙)

いい大人の俺、パニック(笑)
みんなは慣れてるんか知らんけどどうやって耐えてるねん可愛すぎるやろ、なんやねん、
と自分の中でツッコミを繰り返しながらキョロキョロする。みんな酔い始めてワイワイしているから気づいてない。いや、俺も酔ってたけどね？酔いもさめますって！！！

初めての出来事にしがみつかれたまま抱きしめ返すのも悪い気がしてだっさい格好をキープ。

健「ちょ！！！助けて！！どうゆうことや！」

きっと弄られると思うけどなんでもええわ。誰か助けてくれ！！この顔赤くしたおっさんを救ってくれ！！！！