【１６*】 ページ16
金城side
.
Aは覚えてないやろうけど
あの時の笑顔
今でも鮮明に覚えてる
高校の入試当日… ─────
金城「遅いな…」
中学の同級生である翔也と駅から高校まで一緒に行く約束をしており改札前で待っているのだが、一向にやって来ない
入試までもう30分もないで
どうしよ…
先に行こうか行かまいか迷っていると、改札まで全力疾走する女の子が視界に入る
あの子も受験生か
なんか転けそう…
彼女は改札を抜けてもスピードを落とすこと無く、俺の前を走り抜けようとする
が
女の子「わッ…！」
俺の心配した通りにビターンと目の前で派手に転け、周りにいる人達がザワつく
派手に転けたけど
この子、大丈夫か…
金城「あの…」
なかなか起き上がらない彼女に俺は心配になって声を掛けようとする
女の子「…」
金城「え」
ムクリと無表情で立ち上がった彼女は慌てる様子も無く、そのまま走り去っていった
あれ盛大に転けた人の反応ちゃうやろ
変わった子やな
金城「ぷッ…」
年頃の女の子とは思えない冷静ぶりさに可笑しくなり、思わず吹いてしまう
？「おーい！ごめん遅れた！」
とそこに聞き覚えのある声が聞こえてくる
金城「…翔也、遅いわ」
木全「いや、ほんとごめん。徹夜で勉強は駄目だね」
金城「まあ今から走れば間に合うし、急ぐで」
木全「おう！」
翔也の掛け声とともに、俺達は試験場まで走り出した
木全「てか、さっき何1人で笑ってたの」
金城「え？」
全力疾走中に突然そんな質問をされ、戸惑ってしまう
俺そんなに笑ってたんか
恥ず…
金城「気のせいちゃう？」
木全「え〜？確かに見たはずなんだけどなぁ…」
と首を傾げながら考え込む翔也
金城「…そんなんええから。ほら！もっとはよ走らな！」
俺は誤魔化すように走るスピードを上げる
後ろの方で何やら文句を言っているようだが、俺はスピードを落とさずに走り続ける
金城「…」
あの子
なんて名前やろ
あんな人前で転けても恥ずかしそうな顔一つもせんとクールに走り去るもん
なかなか根性ある子やで
また吹き出しそうになるが、何とか我慢をしてヘトヘトになりながらついてくる翔也の腕を掴んだ
金城「ほら、もっと！」
木全「なっ！ちょ、勘弁して！」
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藍莉。(プロフ) - すいません。返信遅くなりました。本当ですか！ありがとうございます。全然もちろんご自身のペースで構わないので完結させていただけたら幸いです。いつまでも気長に待ちますから大丈夫です。楽しみにしてます。 (2020年11月14日 2時) (
レス) id: 0d4600033b (このIDを非表示/違反報告)
ピョン(プロフ) - 藍莉。さん» ご感想をくださり、ありがとうございます。皆様の思い描くメンバー像をできるだけ崩さないようにしていたのですが、そのように感じて下さり本当に嬉しい限りです。不定期更新にはなりますが、必ず完結させますので気長にお待ち頂けますと幸いです！ (2020年10月28日 20時) (レス) id: 3e420d2bce (このIDを非表示/違反報告)
藍莉。(プロフ) - はじめまして。碧海くんも木全くんもすごくキャラ通りで読みやすかったし、この小説が好きになりました。今後の展開が気になります。更新たのしみにしてます♪ (2020年10月26日 1時) (レス) id: 064948f40b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ピョン | 作成日時：2020年9月7日 15時
