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β国に着いた。
拠地なのであろう大きな建物の前には兵士らしきものが居る。邪魔だ。
ゾムと顔を見合わせ攻撃に移った。
まともに会話をするだなんて考えない。面倒だから。
蹴り、殴り、死体はβ国の敷地らしき森に捨てた。
その際服を脱がし、抵抗感はあったが任務の為なら仕方がないと兵士の制定服を着た。
“ゾムだけが”。
Aは着ない。わざわざ着てきたハニトラ用のワンピース。
ゾムは内部データを取ってもらい、時間を取るためAはその間統治者と話す。
それが今回の作戦だ。
「ふー…、頑張りぃやA」
「おん、そっちこそ…」
拳をあわせ、Aは統治者の元へと向かった。
.
「誰だ！」
無駄に大きな声で叫ぶこの国の統治者サマ。
睨みを利かせて自分を護るよう指示するさまは滑稽としか言えない。
「…私、貴方様に一目惚れしたんです」
台本通りに言い、服の胸元を引っ張りちら、と見せると男は目をハートにし息を荒くした。
嗚呼、気持ち悪い。
自分も、相手も。
何故私はこんなとち狂った任務なんてやっているのだろう。
「あ、ああそうか…茶を出させるから其処に座っていてくれ…」
明らかに動揺し、使用人？に茶を持ってくるよう言った。
その際耳打ちしていたが…、まあ良いだろう。
それよりゾムはどうしているだろうか。
データを盗れているだろうか。
心配で堪らないが、彼ならきっと大丈夫。そう自分に言い聞かせ、目の前の男との会話に集中した。
「ねぇ統治者サマ、貴方って本当に格好良いですわよね」
なんだかよく分からない日本語になりながらも褒めると
「えっ、そっ、そうかな…」
なんて頬を染め言った。
お世辞、なんなら任務の為でしかないと知らないのか。
嗚呼、此奴は矢張り阿呆だ。
今すぐにでも殺りたい。
そんなとき、茶が届いた。
香りは…甘い。毒、か。
誤って入れたか、それとも…。
「とても良い香りですわ…！ あら？ もうこんな時間、私この後予定があるのです、また来ても良いですか？」
なんとか飲むのを躱し、首をこてん、と傾げ問う。
「ああ勿論だとも！ 待っているよ」
悔しそうに唇を噛む男を心の中で嘲笑し部屋を去った。
丁度ゾムも終わったらしく、
《今終わった》
と。
《私も終わった、門の前集合で》
と送り、門を目指し小走りした。
「ああ…それにしても気持ちが悪かった…」
彼奴の事を思い出すと未だに身震いしてしまう。
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白瀬(プロフ) - この作品はもう更新できません！ https://uranai.nosv.org/u.php/novel/Kur0se16/ ←リメイク版を書きました元1939現白瀬です！コメントなんて見てる人いるか分かんないけど宣伝！良ければ見てください！！ (12月25日 13時) (
レス) @page2 id: 88f60c6208 (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 理沙（まいか）さん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメント有難う御座います。把握いたしました、修正しておきます。 (2022年3月1日 15時) (レス) id: 82056bb584 (このIDを非表示/違反報告)
理沙（まいか）(プロフ) - 初めまして、コメント失礼します。フォントを配布している者です。私のフォントの中にライセンス表記が正しくないものが多かったため一度利用停止してもらってもよろしいでしょうか？ (2022年2月24日 17時) (レス) id: 4a1dde520e (このIDを非表示/違反報告)
1939(プロフ) - 移行先です。御迷惑お掛けし申し訳御座いません。 (2021年6月24日 18時) (レス) id: cf06e0e6c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：1939 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月28日 7時
