3話：朝 ページ5
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
無機質な目覚まし時計の機械音が響く。
今日は大学ないから録音でもしようかな。
起きてから数十分後。録音を開始。
『〜♪』
一応録音した音声を自分で聞いて、MIX師さんに送る。
ん〜、録音も終わったし、特にやることもないから散歩にでも行こうかな〜。
とりあえず小さめのバッグを持ち、宛もなく歩いていく。
ふわふわと歩いているところ、一人の人が目に止まった。
ピンクの髪...、昨日も見たけどやっぱり派手だな...。
スルーして横を通ろうとしたが、寸前のところで目に入った。昨日駅で財布を拾ってくれた人。
でも引き返すには遅かったらしい。
「あ、あの！」
『は、はいっ！』
ぎこちない動きで声の聞こえた方を向く。
するとそこにはピンクの髪のお兄さんと、財布を拾ってくれた人が。
いや、財布を拾ってくれた人じゃ白々しいかな？りうら(仮)とでも呼ぼう。
『あ、えっと。な、何のご用意でしょうか！？』
「あ、急に呼び止めてすみません。違ったら申し訳ないんですけど、A...だよね？」
え？嘘でしょ、今私の名前呼んだよね？
いやいやいや、気のせい気のせい。そうだよ、Aなんて名前世界中に何人もいるしね！
そう頭をフル回転させ考えていると、決定的な言葉が放たれた。
「俺の中学の同級生の、Aでしょ...？」
『あ、え？りうら...？』
私が名前を呼ぶと、りうら(仮)...ではなくりうらはあからさまに顔を明るくさせた。
そんなりうらとは裏腹に、きょとんとした顔で固まるピンクの髪の人。
「あ、ないくん！紹介するね！この子はりうらの中学の同級生！」
『えっと、天野Aです。よろしくお願いします...？』
自分でも何故語尾が疑問系になったのかは分からない。
流石大人のお兄さん。そんな相手の小さなミスは気にしないようで。
「どうも、桃瀬ないこって言います！こちらこそよろしくね〜。」
ふわっと大人の笑みを浮かべる桃瀬さん。かっこいい。
そんなどうでもいいことを考えていると、大学の課題が明日提出だったことを思い出した。
ヤバい。早く帰らないと。
『ごめんりうら！桃瀬さん！大学の課題があるので...！』
慌てて帰ろうとする私をりうらは呼び止めた。
「あ、LINE交換しよ！」
『う、うん！』
そんな軽いノリで桃瀬さんともLINEを交換してしまった。
いいのだろうか、私は課題の存在を忘れてそんなことをずっと考えていた。
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Near(プロフ) - Kinyari*さん» 結瑠さんお久しぶりです🙌🏻こちらの作品を検索避けするの忘れてました💦ご丁寧にありがとうございます！すぐに訂正させていただきます😊 (2023年4月25日 22時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりに来たのにこういうこと言うのまじで申し訳ないんですが、タグとタイトルの一部を検索除けのものに変えてもらってもいいですか…？詳しくはこちらhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/knskyk1/ (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりです！この作品で一番最初にコメントしてた結瑠です。 (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - えある。さん» ありがとうございます…！かたつむり更新の掛け持ち常習犯ですが、応援していただけると嬉しいです🥺ずっと見ててください（？？） (2023年4月1日 18時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - 神。すごいですね!!ほんと、、、ほえ？語彙力？なぁにそれおいしいのぉ？wwwずっと見ます。ずっと見てます。ありがとーございます!!w (2023年3月30日 15時) (レス) @page20 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年8月20日 20時
