16話：恋人繋ぎ ページ19
「A、俺の家こっち。」
ふわっとどこかに行こうとする私の手首を優しく掴んで、りうらはそう言った。
私はりうらに手首を掴まれたまま、引っ張られるようにして歩く。
すると、りうらが急に歩く足を止めたものだから、りうらの背中にぶつかってしまった。
『り、りうら....？』
「ん？あぁ、ごめんごめん....ほら、こっちの方が自然じゃない？」
ニコッと悪戯っぽく笑って、手首を掴んでいた手を一度離して、恋人繋ぎに変えてきたりうら。
私は頬に熱が集まっていくのを感じながら、静かに頷いた。
「よし、それじゃあ行こっか！」
『う、うんっ。』
りうらはとびきりの笑顔で、前方を指差して歩き始める。
そんなりうらに少し慌てながら返事をして、手を握る力を少し強めた。
冷静を装っているつもりだけど、脳内はプチパニックに陥っていた。
手汗かいてないかな。急に手繋いでくるとか反則でしょ。ていうかお家デートなんて聞いてない！
「....A、着いたよ。」
『あぇ！？え、もう着いたの....！？』
完全に自分の世界に入っていたため、声をかけられたときに変な声が出てしまった。
私は更に頬が熱くなるのを感じながら、りうらの部屋を見る。
「うん。はい、どうぞ。」
『えと、お邪魔しまーす....。』
玄関のドアを開けてくれるりうら。私は流れるように中に入る。
靴を脱いでいると、後ろでガチャンとドアの鍵が閉まる音がした。
あぁ、もう逃げられない....。
「ふふっ、もしかして緊張してる？適当にくつろいでていいからね。」
『あ、うん。ありがと。』
りうらには私が緊張してるのがバレバレだったようだ。
おかしいなぁ。緊張してるの上手く隠せてたと思うんだけど。
「くつろいでて」と言われたので、大人しくソファーに座っておくことにした。
きょろきょろと部屋の中を見回して、りうららしい綺麗な部屋だな、と思う。
「なにか珍しい物でもあった〜？」
『う、ううん！りうららしい部屋だなって思っただけ！』
りうらは微笑みながらそう尋ねて、私の隣に座る。
私はブンブンと首を振ってそう言う。そう言った自分の声が思ってたより大きかった。
「そう？まぁそんなことは置いといて、なにかゲームでもしよっか！」
『うん。』
ガチャガチャとゲームのコントローラーを取り出して、その内の一つを差し出してくる。
私は慌てながらコントローラーを受け取った。
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Near(プロフ) - Kinyari*さん» 結瑠さんお久しぶりです🙌🏻こちらの作品を検索避けするの忘れてました💦ご丁寧にありがとうございます！すぐに訂正させていただきます😊 (2023年4月25日 22時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりに来たのにこういうこと言うのまじで申し訳ないんですが、タグとタイトルの一部を検索除けのものに変えてもらってもいいですか…？詳しくはこちらhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/knskyk1/ (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりです！この作品で一番最初にコメントしてた結瑠です。 (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - えある。さん» ありがとうございます…！かたつむり更新の掛け持ち常習犯ですが、応援していただけると嬉しいです🥺ずっと見ててください（？？） (2023年4月1日 18時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - 神。すごいですね!!ほんと、、、ほえ？語彙力？なぁにそれおいしいのぉ？wwwずっと見ます。ずっと見てます。ありがとーございます!!w (2023年3月30日 15時) (レス) @page20 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年8月20日 20時
