9話：相合い傘 ページ12
「まぁ立ち話もなんだし、どこかお店に入ろっか。」
「え、じゃありうらポテト食べたーい！」
大学生になってもりうらのポテト好きは相変わらずな様子。
とりあえず、近くにあるハンバーガー屋さんに向かうことになった。
でもどうしよう。私、傘持ってきてない。
「A？なにしてんの〜？」
『.....私、傘ない。』
申し訳なさそうにそう伝えると、りうらは数秒こちらをみた。
そして小さく笑うと、私に向かって傘を差し出した。
「ほら、早く入って！行くよ！」
『あ、ありがとうっ。』
ゆっくりと傘の中に入る。
隣で笑うりうらの顔は、中学生の頃と変わらなかった。
「あ、りうちゃんとAちゃんが相合い傘して...」
「あほとけ。うるさいから黙っとけや。」
「ほとけっち、空気読もっか。」
「はい...。」
相合い傘。改めてそう聞くと恥ずかしい。
そしてなんか、いむくんさん...怒られてる。
あれ、いむくんさんってなんだ？
「A、着いたよ。」
『あ、え、うん。ありがとう。』
りうらに呼び掛けられて、足を止める。
そしてふとりうらに視線を向けると、片方の肩が濡れていた。
『ってりうら！肩濡れてるじゃん！』
「え？あぁ、大丈夫、大丈夫。」
『大丈夫じゃないでしょ！中学生の時もこんなことあったじゃん！』
プンスカ怒りながらハンカチでりうらの肩を拭く。
「え、りうらと天野さんって中学の頃から知り合いなん？」
「そうそう！中学の頃の同級生なんだ〜。」
「はいはい、早く入るよ〜。」
桃瀬さんに促され、次々に中に入っていく。
私は特にお腹は減っていなかったので、コーヒーだけ注文して席に向かった。
「これでみんな揃ったよね。今日は天野さんに話があるんだけど...。」
『は、はい。なんでしょうか...？』
真剣な顔をしてこちらを見る桃瀬さん。
なんだろう。ものすごく緊張する。
「...天野さんって歌い手やってる？」
『ふぁえ...？』
腑抜けた声が出てしまった。
私は手で口を覆って、桃瀬さんの質問を脳内で繰り返した。
歌い手はやってるけど、登録者さん50万人くらいしかいないし、グループにも所属してない。
『そ、そこまで有名ではないですが...。一応やってます。』
「A、何言ってんの。めちゃくちゃ有名じゃん。」
「えっと、じゃあ...りねさん、だったりする？」
この質問は.....どう答えるのが正解なんだ？
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Near(プロフ) - Kinyari*さん» 結瑠さんお久しぶりです🙌🏻こちらの作品を検索避けするの忘れてました💦ご丁寧にありがとうございます！すぐに訂正させていただきます😊 (2023年4月25日 22時) (
レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりに来たのにこういうこと言うのまじで申し訳ないんですが、タグとタイトルの一部を検索除けのものに変えてもらってもいいですか…？詳しくはこちらhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/knskyk1/ (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Kinyari* - 久しぶりです！この作品で一番最初にコメントしてた結瑠です。 (2023年4月22日 16時) (レス) id: 88e6604fc1 (このIDを非表示/違反報告)
Near(プロフ) - えある。さん» ありがとうございます…！かたつむり更新の掛け持ち常習犯ですが、応援していただけると嬉しいです🥺ずっと見ててください（？？） (2023年4月1日 18時) (レス) id: 4ac6422a64 (このIDを非表示/違反報告)
えある。 - 神。すごいですね!!ほんと、、、ほえ？語彙力？なぁにそれおいしいのぉ？wwwずっと見ます。ずっと見てます。ありがとーございます!!w (2023年3月30日 15時) (レス) @page20 id: 9c1c96d73e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Near x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Naer/
作成日時：2022年8月20日 20時
