金魚鉢。 (ページ46)

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「ユラ～、パパのおうち着いたらお兄さん達にちゃんとご挨拶出来る？」
YR『うん！出来るよ♪あんにょんはーせーよ、ちょぬんユラいむにーだっ！♪』

「ふふっ、完璧じゃん♪」

あれから、何度か日本に来て貰って
ジミナとユラと３人で話して、

ユラがパパともっと一緒に居たいって
強く言うから、色々と相談の上

韓国に引っ越し、ジミナの仕事が
落ち着くまで宿舎と呼ばれる
ジミナとメンバーさん達が住む住居に
ご厄介になることになった。

『Aさんと、ユラちゃんですね？ジミナから仰せつかってます。』
「よろしくお願いします。」

こうして車に乗せて貰い宿舎に着けば、

YR『パパァ～♪』
『おー！ユラ～、いらっしゃい♪』

「ほんとに良いの？」
『うん！皆歓迎してくれてるからおいで♪』

「うん、あ、荷物ってどこに...」
？『ほら、貸しなよ。』

そう言って後ろから声を掛けてきたのは、
テヒョンさん。

「..あ。」
TH『なに、もう逃げらんないね。まぁ、逃げる必要もないか。』

「...うん。」

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あの日、冷たい金魚鉢の中で

泳いでいた金魚は知らなかった。

金魚は、金魚鉢の中だから

美しく生きられる、

でもそれはもしかしたら違うのかも
しれない。

どれだけ美しく着飾って生きても、

心はどこか冷たくて、寂しい。

例えフナになったとしても、

金魚鉢から外へと飛び出すことが出来れば、

外の世界には、

キラキラして、温かいものが

こんなにも広がっている。

─fin.─