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──ユラ:YR─





YR『ママ〜!きょーね、卒園式のれんしゅーしたよぉ〜♪』
「ふふっ、ちゃんとできた?♪」

YR『うん!出来たよ♪、いーつのーことーだかーおもいだしてごーらんーって歌うの!♪』
「ユラはお歌が上手だね、天使みたい♪」

YR『へへっ♪ユラねぇ、大きくなったらアイドルになりたい!!♪』
「そっかぁ、ユラは可愛いからきっと人気者だね♪」




あれから3年の月日が経って、

その間に“父親”になってくれると
言う人も居て、
優しい人だし、この人なら大丈夫かも
なんて思ったりもしたんだけど


結局、キスさえ拒んでしまう私に
愛想を尽かして離れていった。



昔の自分が聞いて呆れるよね。

そんな純白な人間でもないくせに、、
なんなら私ほど汚れた女は珍しい位なのに、


どうしても心も体も拒否してしまうのは、
やっぱりジミナを今でも愛してしまって
居るからなんだろう。



それを裕くんに話したら、

裕『それでえぇんやで。』

って、今の私を肯定してくれて。




裕『ますます、似てきたな?』
「...ふふっ、うん。」



ジミナの面影を見つければ見つけるほど
寂しくなる所か、不思議と嬉しくなって、
愛おしくて愛おしくて苦しくなる。



そして去年、
そんな裕くんにも彼女が出来た。
もちろんアイドルだから内緒の恋愛には
なってしまうけど、とっても幸せそう。

それでも私とユラのことを
気に掛けてくれるのは変わらず、
こうして時間を見つけては閉店後に
来てくれている。



YR『裕〜!テレビ見たよ〜!♪』
裕『おっ!ほんまかぁ!俺かっこよかった?』

YR『うん!ユラもキラキラの所でお歌歌いたいからね、れんしゅー頑張ってるよ♪』
裕『そうかぁ〜!ほな、ユラがアイドルになったら一緒にテレビ出ような〜?♪』



なんて言うか、すごく不思議。



かつてあんなに必死になって
裕くんの傍に一瞬でも居たいと
細い糸をたぐり寄せて居たのに、



裕くんに向かう力が抜けた今の方が
ずっとずっと身近に感じるんだから。



YR『ねぇ、卒園式の後のパーティー裕も来る?♪』
裕『うーん、どうやろ、仕事早く終わればもちろん行くで?』
YR『やったぁあ!!ぜったいね!!♪』

「ユラ?あんまり裕くんに我が侭言わないのっ!ごめんね?」
裕『なんもなんも、俺やってユラの晴れ姿見たいし。』

YR『へへへっ!裕だーいすきっ!』

44→←42─JMN side─



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作者名:ぽん | 作成日時:2019年10月2日 16時

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