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《A》
大橋「俺は！…」
「はっすん」
大橋「…っ！」
これ以上言わんといて。
そう訴えるように真っ直ぐ見ると、バツが悪そうな顔で黙るはっすん
大橋「…ごめん」
「今日は、もう、帰って？」
背を向けてそう言うと
大橋「…うん」
パタン
俯きながら横目で扉が閉まるのを確認して小さくため息をつく
なんでこうなんの…
アイドルは恋愛禁止っていうのが暗黙の了解なこの世界で、あたしがいる場所はふつうのアイドル事務所じゃない
女のあたしがこの事務所でアイドルをすること
男ばっかりの中でアイドルをすること
生半可な気持ちで生き残れへんのはあたしが1番わかってる
あたしがすべきことは、ダンスよりも歌よりも、
まず、ファンのみなさんに安心してもらうこと
自分の好きな人の近くにいる“女”じゃなくて、
“メンバー”として見てもらうこと
やから必要以上にみんなを避けてた時期もあったけど、
そんなんじゃなくてちゃんと見てもらおうって思って、みんなと向き合うようにしてきた
必要以上のスキンシップとか、近すぎる距離とか、
相手を傷つけへん程度に拒否って、
揺さぶられんように自分を殺してきた
あたしが、
あたしから線引きすればいい
やのに…
なんですぐあたしの中に踏み込んでくんの…
あたしがせっかく引いた線、
なんで簡単に破ってくんの…
お願いやから、
このテリトリーだけは守らせてよ…
「…ご飯、冷めてもうたし」
電子レンジの中に入れたままにしてた煮物は、
温めたてよりかは随分ぬるくなってたけど優しい味がよく伝わった
食べていくと徐々に塩辛くなっていって、
自分が泣いていることに気づく
「…謝ろう。」
ぬるいご飯を食べてすぐに寝た
その日は久しぶりに寝つきが悪かった。
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鹿丸(プロフ) - やこさん» とんでもないです!!もったいないお言葉ありがとうございます!! (2020年6月11日 0時) (
レス) id: 5a84809dd5 (このIDを非表示/違反報告)
やこ(プロフ) - 天才ですね、大好きです、、、いつも更新楽しみにしております (2020年6月10日 2時) (レス) id: 1e3fb893f2 (このIDを非表示/違反報告)
鹿丸(プロフ) - 瑠架さん» うわぁありがとうございますめっちゃ嬉しいです!!自己満なんで暇つぶしに見てやってください！ (2020年5月28日 17時) (レス) id: 5a84809dd5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠架(プロフ) - めちゃくちゃおもしろくて好きです!(急にごめんなさい笑) (2020年5月27日 15時) (レス) id: 5690f7e03e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月25日 15時
