帰り道 ページ29
《嶋崎》
すっかり衣替えの期間も過ぎて、
差し色やった紺色がメインカラーになって、
白のカッターシャツだけやと派手に見えるほど見慣れた冬服
夏が終わってもあんなに暑い日が続いてたのにもう冬の気配がする
教室から出て外の空気に触れてみたらそんなこと考えながら下駄箱へ向かう
正門をくぐってすれ違ったクラスメイトにあいさつして晩ご飯のことを考えながら歩いていると
「いやー残念残念まことに残念っ！」
「そのポーズやめろ！あるある探検隊の人みたいなポーズ！早く行け！もう！」
「言われんでも行くわい！お前みたいなんとおりたないわ〜バーカバーカ」
「なにを〜！？お前ほんま覚えとけよ！！」
聞き覚えのある、てか聞き間違えるわけない声が後ろから聞こえた
嶋崎「Aちゃん！小島くん！」
「斗亜ちゃん？」
小島「えっ嘘やん斗亜？本物？」
振り返って名前を呼んでみると向こうも僕に気づいたっぽくて、マスクをずらしながら2人に駆け寄る
「学校終わったん？」
小島「やばい本物や斗亜〜お腹すいてへんか？お昼ちゃんと食べたか？」
嶋崎「ハイ！今帰ってたとこです！2人はお仕事ですか？」
小島「トイレ大丈夫か？」
さっきから僕の頬を触りながら顔の真横でしゃべる小島くんの手をどけてAちゃんに聞く
「あたしは帰ってたとこで、こいつは今からラジオ収録やてよ」
そう言いながら僕の横にいる人を睨むAちゃん
理由はわからへんけど怒ってはるっぽい
睨まれてる張本人は、僕の方見てニコニコもといニヤニヤしてる
なんかちょっと気まずくてチラチラAちゃんを見てると
「こいつ今日あたしに奢る約束してたくせに、仕事あんの忘れてたとか言い出してん！」
僕の視線に気づいたAちゃんが不機嫌そうに説明してくれた
嶋崎「あ〜…」
それでさっき言い合ってたんか。
嶋崎「〜もう小島くん、お仕事早よ行かないと！」
今度は僕の頭を撫でてる手をはらいながら小島くんに向かってそう言う
小島「そうやな…もう行かなな…ご飯、しっかり食べるんだよ？新しいお母さんの言うこともちゃんと聞いて…」
「生き別れの親子やないんやから。ほんで誰が再婚相手やねん」
斗亜「何言ってるのさ僕のお母さんはお母さんだけだよ！」
「あんたもノんのかい！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 230人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「なにわ男子」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鹿丸(プロフ) - やこさん» とんでもないです!!もったいないお言葉ありがとうございます!! (2020年6月11日 0時) (
レス) id: 5a84809dd5 (このIDを非表示/違反報告)
やこ(プロフ) - 天才ですね、大好きです、、、いつも更新楽しみにしております (2020年6月10日 2時) (レス) id: 1e3fb893f2 (このIDを非表示/違反報告)
鹿丸(プロフ) - 瑠架さん» うわぁありがとうございますめっちゃ嬉しいです!!自己満なんで暇つぶしに見てやってください！ (2020年5月28日 17時) (レス) id: 5a84809dd5 (このIDを非表示/違反報告)
瑠架(プロフ) - めちゃくちゃおもしろくて好きです!(急にごめんなさい笑) (2020年5月27日 15時) (レス) id: 5690f7e03e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月25日 15時
