スカートでもバク転させて！２ (ページ46)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:93,759 hit

・ページ46

《A》

「…じゃあ、また。お疲れ」

高橋「うん…あんま気にしやんときや、風雅も、本気じゃないと思うし…」

「うん、ありがと」

あの後、恭平が無理やり話しを終わらせてくれて風雅とは別れた

恭平とは駅まで一緒にきて、ここで別れる

家まで送るって言ってくれたけど、1人になりたかったから断った

いつもやったらどんだけ断っても送るって言い張るけど、さすがに今日はすんなり聞いてくれた

路線が違う恭平と改札前で別れてから、すぐ電車に乗る気になれへんくて改札前の椅子に1人で座る

結局どこで風雅の機嫌が悪くなったんか、なんでやったんかわからんままやった…

けど、

あんなに言わんでよくない？

自分だって変装してへんかったし…

馴染みもない初めてきた駅で1人になってみると、冷静にさっきのことが考えられた

高校生ってそーなんかなぁ…

風雅とは仲良いと思っててんけどなぁ

もう1人、素直じゃない高校生の後輩が頭に浮かぶ

「…嫌われたんかなぁ」

口に出せば余計子供みたいな結論は自分でもあほやなぁと思うけど、

考えれば考えるほどあたしに向けられた
あの理不尽な怒りに納得がつく

はぁとため息をついてると隣に感じる体温

横を見ると、50代くらいの男の人が肩がくっつくほどの距離に座ってた

『大変やったねぇ、もう大丈夫だよ』

「え、はぁ、ど、どうも…」

絶対なにもわかってないのになぜか慰められたのでとりあえずお礼をいうと

『まあ～楽しいこともあればそうじゃないこともあるからさ～』

「…そう、ですよね」

初対面やのに落ち込んでるあたしを励まそうとしてくれるなんて優しいなぁなんて思ってたら

男の人の手があたしの足に触れた

少し距離をとって座り直すと、すぐまた触れて今度は足の上の方まで手を滑らせてきた

…え、これってやばいやつ？？