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《A》
高橋「他行く人います〜？」
と、恭平があたし達以外のメンバーに呼びかけるもみんな自分の世界に入ってて反応がない
といってもそもそも今のあたしらの話しを聞いてない人らがほとんどやと思うねんけど…
「お祭り行く人〜」
そう思ってもう1回あたしが質問を変えてみんなに聞くと一人一人と目が合う
大西「今から行くん？」
道枝「祭り！？浴衣ですか！？」
長尾「どこのですかー？」
藤原「今からはさすがにえーわ」
「YESかNOの質問やねんけどなんで丈くん以外質問で返すかなぁ…キャッチボールしようぜみんな！！」
高橋「近くで祭りやってんすよ、Aちゃんと行こーって言ってて」
あたしの訴えに被せて恭平が丈くん以外の3人に説明する
長尾「僕とみっちー課題あるんでやめときまーす」
道枝「おいちょ、おま！勝手に決めんなや！」
大西「流星も〜明日早いしやめとく〜」
ということで…
高橋「夕方でも全然暑いっすね〜」
意外とノリ悪かった高校生組とその他大人組とバスで別れて、結局恭平と2人で行くことになった
「まあそれでも昼間よりかはマシな気するけどな」
真夏日は夕方だろうがどこへ行っても暑くて、人の多さでさらに暑さが増してる気がする
一見涼しそうに見える浴衣も実際着たら動きにくいし暑いしで快適さはこれといってないので、
横を通る浴衣の女の子たちに同情しながら恭平の隣を歩く
「てか恭平、どこに向かってるかわかってんの？」
高橋「全くすけど、みんなの同じ方歩いとったら屋台とかなんかあるでしょ！」
いわゆるノープランな恭平。
ま、お祭りってそゆもんやもんな。
そやなとだけ返してパーカーのフードを被る
高橋「あれ？Aちゃんそんなん着てましたっけ？」
恭平が、あたしが着てるカラシ色のワンピースの組み合わせとしてはまあ合ってないライトグレーの薄手のパーカーを指さして聞く
「あ、これ大ちゃんのやねん。出る直前にさ、身バレ＆日焼け対策で貸してくれた！」
高橋「へぇ…」
自分から聞いてきたくせになにその興味無さそうな反応！
なんて思ってたら前を見ながら呟くように、
高橋「Aちゃんの中学んときの真っ黒時代思い出した」
「そ、その年だけやし！いらんこと思い出さんでええねん！」
体育祭で日焼け止めを塗り忘れて焼け焦げ、マネージャーさんには怒られるわみんなから笑われるわで散々やった年を思い出す
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作者名：鹿丸 | 作成日時：2020年5月3日 1時
