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花火大会の日。
佐久間が家に迎えに来てくれた。
「あ、ピン。」
「、うん。」
言われた通り髪を左側にかけて、もらったピンで２つバッテンをつくってとめた。
似合う？とか…そんなの自分からはなんとなく聞きにくくて。
だってそう聞いたら無理やり似合うって答えさせてるみたいになっちゃうかもしれないし。
だからそれしか返事が出来なかった。
「似合ってるね。」
「あ、」
「その…、可愛い、うん。」
照れたようにはにかまれて、自分の顔が熱くなったのが分かった。
「ありがとう。
佐久間も、かっこいいね。」
お祭りの時言おうとして、でも言えずに終わってしまったこと。
やっと伝えられた。
「んへへ。
そりゃ、阿部ちゃんの恋人として頑張んないとだからね。」
はい、と手を差し出された。
なんだか行く前から色んな熱で溶けちゃいそうだった。
電車に揺られて４０分くらいかな。
花火大会がある駅から河原まで歩く。
途中には出店があって夕飯を済ませた。
「この辺で見よっか。」
佐久間がそう言って立ち止まる。
でも、うーん。
ちょっと先を見ればもっと開けていて、そっちの方が花火見やすそうな気がする。
確かにあっちは人が沢山いるけど座れない程では無いと思うし。
「あっちの方が見やすそうじゃない？」
指を差して聞いてみる。
「あー…」
きょろり、佐久間の視線が斜め下に向いた。
だめ、だったかな。
「えっと、こっちでも」
「や、良いっちゃ良いんだけど。」
あんまり良くなさそうに自分の髪、わしゃわしゃしてる。
「俺ら、ちゅーするじゃん…？」
あんまり人がいない方が…とかごにょごにょ言い出した。
「っ、ば、」
「え、するなら花火の時だよね？
あれ、帰り？
俺間違えた？」
や、それは花火の時が理想…、理想だけど。
「もうちょっとスマートにリードとか無いわけ！？」
「ええっ、ごめ、」
２人してあわあわ。
多分佐久間は、俺が理想を語ったから気にしちゃってるんだろうけど。
俺が改まって指示するのもなんか…なんかじゃん。
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ryolinzu(プロフ) - 書き手2周年、おめでとうございます。「貴方に一つ願うこと」を読んでファンになり、個人的には「えっ？！まだ2周年だったの？」と驚くほど、濃密で幸せな時間を過ごさせていただきました。いつも幸せで素敵な作品、ありがとうございます。これからも応援してます。 (2023年1月2日 1時) (
レス) @page31 id: 9f7a1f2360 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» ただきました！尊いだなんて嬉しいですー！！そして檸檬茶様もご自愛くださいね。年の際の際までskabちゃんを楽しみましょー！ (2022年12月28日 22時) (レス) id: 829da725a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» 読んでくださってありがとうございます！シスターabさん絶対可愛いですよね…。そしてずぇったい着せるなら白だわ…と、ネットを徘徊して確信致しました。そしてabさんの彼氏としてのskmさんに夢見てる(スパダリと信じている(笑))私なので、ちょっといじめつつ愛でてい (2022年12月28日 22時) (レス) id: 829da725a0 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - 最近急激に寒くなりましたね！しかも年末でお忙しいかと思われますがどうか御身体を大切に…。ご自愛ください。何度でも言いますがいつも素敵な作品をありがとうございます!! (2022年12月28日 1時) (レス) id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - クリスマス編非常に最高でした…！！！それにしてもシスターabちゃん可愛すぎませんか…。天使(シスターですが)が舞い降りて仕舞いましたね！可愛すぎていじめちゃうSっ気のあるskmさんも最高で本当に葉子先生の書かれる仲良しのskabちゃんが尊すぎてもう死にそうです。 (2022年12月28日 1時) (レス) @page40 id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2021年8月15日 21時
