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「良いの？」
え…、ええ…。
「…や、憧れが無いわけじゃないけど。」
「じゃあ決まり。
阿部ちゃんは俺と明日ちゅーします。」
「その言い方もどうなんだろ…。」
それに予告制って。
明日までなんか、ずっとドキドキしてなきゃいけないかもしれない。
「なぁなぁ、いつまで玄関でいちゃこらしとるん？」
「わっ。」
「康二！？」
「急に恋愛ドラマ始めんといてや。
びっくりするやん。」
あ、康二の顔見て思い出した。
「佐久間、康二に告白中だった。」
「なんでだよ。
それがそもそも勘違いだから。」
ちょっと呆れた顔された。
「でもずっと好きって。」
「そ、中１から。
で、曖昧な記憶の中の可愛い子は多分康二だったんだろうって思ってたんだけど」
「いやいや、なんでそうなるん。」
「だって幼なじみにもう一度恋をするって運命感じるし、自分の気持ちにも説明がつくじゃん。」
「なんちゅう理論やねん。
んな都合よくなんでもアニメみたいになるわけないやろ。」
つまり曖昧なのを良いことに康二との運命をでっち上げ…まではいかないけどご都合解釈した結果、俺があんなに傷ついたってわけ？
とか思う反面、自分も佐久間に夢見過ぎだと言われてたことを思い出すと紙一重なのかなと、なんとも言えない気持ちになる。
「好きだったんだからしょうがねぇじゃん。
ああ、で、今日のあれもその話がしたかったんだよ。
ずっと康二が好きで思い出の中の子は康二だと思ってたけど、全部阿部ちゃんだったって。
ほら、康二にも色々覚えてないかとか聞いちゃったから。」
「阿部ちゃん、これな、こんなんでもだいぶマシな感じに喋ってんで。
俺のためみたいに言うとるけどLINEじゃ恋愛相談させろって泣きついてきて呼び出されとるからな。」
「あっ、な、泣きついてはないし。」
「阿部ちゃん好きになっちゃったー、どうしたらいいんだよーってジメジメしとったやん。」
「おいっ、バラすなって！」
なんか俺、もしかしてすっごく悪いタイミングで行っちゃってただけ…？
「あ、それとな阿部ちゃん。」
「ん？」
「わざわざ持ってきとったってことは、これ大事なもんなんちゃう？」
差し出されたのは、あのスーパーボールだった。
「落としたままにしてた。
ありがとう。」
受け取ると、康二はにっこり笑って
「ん、これで全部収まるところに収まったって感じやな。」
と満足げに言ってくれた。
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ryolinzu(プロフ) - 書き手2周年、おめでとうございます。「貴方に一つ願うこと」を読んでファンになり、個人的には「えっ？！まだ2周年だったの？」と驚くほど、濃密で幸せな時間を過ごさせていただきました。いつも幸せで素敵な作品、ありがとうございます。これからも応援してます。 (2023年1月2日 1時) (
レス) @page31 id: 9f7a1f2360 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» ただきました！尊いだなんて嬉しいですー！！そして檸檬茶様もご自愛くださいね。年の際の際までskabちゃんを楽しみましょー！ (2022年12月28日 22時) (レス) id: 829da725a0 (このIDを非表示/違反報告)
葉子(プロフ) - 檸檬茶(レモンティー)さん» 読んでくださってありがとうございます！シスターabさん絶対可愛いですよね…。そしてずぇったい着せるなら白だわ…と、ネットを徘徊して確信致しました。そしてabさんの彼氏としてのskmさんに夢見てる(スパダリと信じている(笑))私なので、ちょっといじめつつ愛でてい (2022年12月28日 22時) (レス) id: 829da725a0 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - 最近急激に寒くなりましたね！しかも年末でお忙しいかと思われますがどうか御身体を大切に…。ご自愛ください。何度でも言いますがいつも素敵な作品をありがとうございます!! (2022年12月28日 1時) (レス) id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
檸檬茶(レモンティー)(プロフ) - クリスマス編非常に最高でした…！！！それにしてもシスターabちゃん可愛すぎませんか…。天使(シスターですが)が舞い降りて仕舞いましたね！可愛すぎていじめちゃうSっ気のあるskmさんも最高で本当に葉子先生の書かれる仲良しのskabちゃんが尊すぎてもう死にそうです。 (2022年12月28日 1時) (レス) @page40 id: 294854976d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葉子
| 作成日時：2021年8月15日 21時
