偶然で必然【€R】 (ページ6)

今日:14 hit、昨日:10 hit、合計:14,103 hit

4 ページ6

その後、案外いつも通りにAに接することができた、気がする

いつも通り登校して、Aとすれ違って、挨拶して、、、

一つ決定的に違うことを挙げるとしたら、2人でいることが無くなったことだ
今までなら一緒に帰っていたはずの帰り道も、今は1人
彼女の生徒会の仕事が終わるまで教室で待つ時間も、屋上でお昼を食べた昼休みも

きっと2度とない

もっと会いたいなんて、話したいなんて思わない

いや思っちゃいけない
思ってしまったら、きっと俺のずるい部分がでてきてしまうから

戻れなくなってしまうから

どんなにこの状況に嘆いたって何も変わらない

嘆く暇があるのなら、彼女をこの目で見て少しの会話、挨拶ができるということに感謝をしなければ

どこかにある昔話や御伽噺のようにもう2度と会えなくなる、俺とAの運命が完全に引き裂かれたわけじゃなのだから

ただこの”恋”という"愛”という感情さえ忘れて、

無くしてしまいさえすれば、そうすればいいだけの話だ
簡単だろう？

その時はそういう風に自分自身に思い込ませることでしか自分を保って居られなかった