Maid【N,Ren】 (ページ6)

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No.６ページ6

放課後 ────

１人だけの教室にｶﾁｯという
ホッチキスの音が響く

外からは色んな人たちの声が微かに聞こえる

廉「それいつ終わるん」

突然の声に驚いてドアの方を見ると
そこには私の大嫌いな永瀬先輩がいた

廉「あとどれぐらいなん」

「え、あー、後半分ぐらい、です」

廉「ふーん」

永瀬先輩は私の前に腰を降ろすと
手際よくプリントを纏めていく

「え、ちょっ」

廉「何？２人でした方がはよ終わるやん
　お前ホッチキスやってや」

それだけを言うとまた手際よくプリントを纏めていく

やめてよ…

「…そういうとこは変わらないんだね」

廉「ん？なんか言った？」

「一人言です」

永瀬先輩のお陰で予定よりはやく終わった

「お手伝いありがとうございました」

廉「別にー
　てか、はよ帰るで」

「はい？」

廉「言うたやろ、専属のメイドって
　これから毎日俺の家で住むことになるから」

「ええ！いや、それは…」

廉「佐藤先生…やっけ？」