甘くない ページ4
廊下にて
「貴方、どういうつもり?」
スキャマンダーさんが動揺しているのがわかる。
「え?」
「動物よ!貴方、魔法動物を持ち込んだでしょう?」
かれをぶんぶん揺さぶりながら言う。
多分。今の私の彼への態度はかなりはキツイと思う。
「僕は、ただ魔法動物達を保護して……」
かれの言葉をさえぎって言う。
「でも、ダメなものは駄目なの!どんな理由であろうとNYに動物を持ち込んだ事実は変わらない。例外なんて認めないわ。世間はそんなに甘くないの。」
魔法動物を保護しているなんて素敵!
一瞬そう思ってしまった。
彼の考え方は人としては素晴らしいと思う。
でも、今、この場所。なにも通じないんだから。
それに、私は……
「魔法動物なんて…ま、魔法動物は私たちに危害を及ぼ…す、の。そんな動物たちを保護するなんて、危険なだけ…そう、危険なだけ…。」
思ってもないことを言った。
いや、言ってしまったの方が正しいと思う。
「動物たちは危険じゃない」
知ってる、知ってる。
そんなの知ってる
「だからなに?」
でも、私は彼とは違う。叶わない夢は見ない。
「そろそろ戻りましょう。」
重苦しい空気を後に私たちは食卓へ戻った。
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さら - ファンタビ大好きなので、小説作ってくれて嬉しいです!これから読むのが楽しみで!「」の横に皆の名前入れてくれたら嬉しいです! (2017年11月3日 7時) (レス) id: 2755443495 (このIDを非表示/違反報告)
riri - ファンタビ夢大好きです!更新楽しみにしてます(о´∀`о) (2016年12月14日 3時) (レス) id: f59e4a62d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Charlie Goldstein | 作成日時:2016年12月10日 22時