REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ9)

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宣告ページ9

獄「テメェのワイヤーに案内してもらうぜ!!」

獄寺が吠え…叫んだ。←

その声に、Aも反応し、目をやる。

しかし、不幸なことに…。

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ベルにボムが直撃した、まさにその時だった。

貴「!?」

『死』Aの頭の中にはその言葉が渦巻いているだろう。

獄寺がベルの首……リングに手を伸ばした。

しかし、ベルもまだ意識があったらしい。獄寺に掴みかかる。

べ「勝つの俺!!」

貴「ベル…。」

泣きそうになるのをこらえている声だった。

それでも、Aは泣かなかった。紺野が近くにいるからじゃない。泣くのが恥ずかしいからじゃない。自分のことじゃないのに泣くのは、相手に失礼だから。相手にとって、自分がかわいそうな人みたいになって嫌な気持ちになるから。以前Aが言っていた事だ。

チ「間もなく約束の時間です。」

チェルベッロがそう告げるとほど同時に獄寺のダイナマイトとは比べ物にならないほどの爆発音。

各部屋に設置されたハリケーンタービンが爆発し始めたのだ。

了「何をしている、タコヘッド!!急がんか!!」

向こう側の晴の守護者が声を張り上げる。

かなり無茶言ってるなァ…。

チ「15秒経過、残り45秒です。」

シ「リングを敵に渡して引き揚げろ、隼人!」

獄「ふざけんな…!!俺が負けてみろ、1勝3敗じゃもう後がねぇ!!致命的敗北なんだ…!!」

シャマルが言うことは分かる。だが獄寺の言うこともわかる。

さぁ、どうする…？獄寺隼人。

獄「ここは死んでも引きさがれねぇ!!」

これほどまでに、ツナに忠実なんだな…。

それが命取りになるのか。お前が死んで、悲しむ奴とか、考えたこと…ないのか？俺が言えたことじゃないが。

心の中で呟いて、自分で肩をすくめた。

そして、自分をあざ笑うかのように、軽く笑った。

俺が死んで悲しむ奴、今となってはもういないな。と…。

ツ「ふざけるな…!!何のために戦ってると思ってるんだよ!!また皆で笑いたいのに…君が死んだら意味がないじゃないか!!!」

ならさっさと裏社会から引くことをお勧めしたいな。

でも、今は戻ることをお勧めするな。

お前にはまだ…お前を見捨てていない仲間がいるんだろう…？その仲間のもとにな…。まだ間に合うはずだから…。

チ「あと20秒です。」

チェルベッロに宣告を告げられる。