REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ8)

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拒絶ページ8

貴「…。」

ベルの名前を呼んで以来、Aは黙ってしまった。

おぞましい姿のベルを見たせいか。

じゃあ、…

祐「……俺はどうなるんだろうな。」

マ「何か言ったかい？」

祐「いや、何も。」

そしてまたもや声が聞こえる。

べ「あ"はあ”ぁ"～ﾄﾞｸﾄﾞｸが止まんないよ…」

妃「あらぁ～？貴方の所の守護者さん、随分と怖いのねぇ～？獄寺君とは大違いねぇ～。…ちょっと、聞いているのぉ？」

こいつ…、まだ懲りてないのか…。

フード越しに―…今は相手側の―Aを見る。

Aは視線があったら肩をすくめた。

貴「…何、負けそうになってんのに。良く言えるね。怖くても怖くなくても、あれがヴァリアーの王子様だよ？何言ってんの？」

あくまでも強気に言い張った。アレがいつもの仕事の時のベルだ。と…。

それは、2か月ちょいしかいなかった俺に、向けられる言葉か？それとも、その言葉はベルだけだからか？

―――――――俺はまた拒絶されるのか…？

マ「…どうかしたのかい？」

祐「………いや…何も…。」

ベルはというと相変わらずどんどん獄寺に攻撃を仕掛けていっていた。

それに比例して獄寺も傷が多くなる。

妃「獄寺くぅ～ん…」

貴「あれあれ～？負けそうだね？さっきまでのえっらそうな態度は、どこにいったのかな～？」

お前もお前で喧嘩ふっかけるんじゃない。

その時、爆発音が聞こえた。獄寺のダイナマイトだ。

そちらを見ると、獄寺が激しくせき込んでいた。

ス「肉を切らせてでも骨を守る…。いい判断だな、爆弾小僧。」

感心してていいのか？両者結構危ういぞ…？

妃「はぁ？何言ってんのあんた、獄寺君が勝つにきまってるでしょぅ～？」

………あぁ、こっちの勝負もついていなかったな。

ス「う"ぉぉぉぉぉい!!!!A!!!いい加減にしやがれぇ!!!!」

………あ。

A「…？僕？」

キョトンとするA。

…あぁ、もう、俺は知らない。後は勝手にすきにやってくれ。

俺は戦闘の方に視線を向けた。

時間的には、そろそろ終盤だ。

早くしろよ…ベル…。

2人はそのまま図書室に入り込んだ。

べ「しししっ、」

ベルの笑い声が聞こえる。

んな余裕こいてないでさっさと終わらせろよ!!!こっちが面倒だから!!そういう本音を隠しながら黙って見つめる。

祐「…おい、そろそろ…」

貴「大体ね!!アンタさっきっから…」

妃「貴方がさっきっから…」

…。こっちはまだまだ終盤までほど遠いようだ。