REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ44)

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ジュースページ44

祐「…ん？あぁ、起きたか…。」

あんまし元気のないユーキの声。私のベッドにもたれるようにして眠って…いや、多分眠っていないのだろう。目の下に隈がくっきりと出来ていた。

隣にはベルが爆睡していた。

そして私の腕には点滴打ってあった。

貴「えーっと…何があったの……？」

いかにも異様な光景に目を疑いつつも、何があったのか聞いてみる。

祐「何がって……お前…昨日のこと覚えてないのか…？」

貴「門を出たあたりから…。」

すると、わざとらしく…本人は無意識なのだろうが、大きなため息が出た。

祐「昨日、あの後…」

―――回想―――

俺が追いかけ始めると、後ろからベルも付いてきた。

べ「ん、あれ姫じゃね？」

そこには暗いこともあって良くわからないポーズ(?)をしたAの姿があった。

べ「姫ー!!」

貴「ん？…あぁ、ベルか…ユーキも……。」

祐「どうした。」

貴「いっぱい走ったら……のど乾いた…。」

ｶﾞｸｯとでも効果音をつける様に足から崩れ落ちる。

しかしすぐ近くになんとも都合のよい自動販売機が。

しかし、電気は付いていなかった。

べ「…使えんの、これ…。」

祐「さぁ…でも金がないな…。」

しばらく考えてから、申し訳ないとは思ったけどひとけりさせてもらった。

すると下からガコンと音がした。ジュースが出てきたのだ。

パッケージは…良く見えない。缶のジュースだ。

祐「…中身何か知らないけど、すぐに飲みたいなら飲め。」

そういって差し出すとAはためらわずに飲んだ。

プシュと音がしたことから炭酸のものだと分かった。

月がおらず、さらに木の陰に隠れたAを黙ってみたまま、Aはジュースを飲みほした。

貴「んー…おいしかった…。」

そして「じゃあ帰るか。」と言いかけた時だった。

貴「うん、おいしいおいしい☆あっはっは♪」

祐&べ「「!!??」」

貴「んー？どしたのー？うはっ＾ｐ＾」

べ「ひ、姫……どうし…」

祐「お、おい…これ…。」

月が出てきて目に入ったのは、Aが飲んだジュースのパッケージ…。それは炭酸のジュースなどではなく、お酒だったのだ。

貴「うはっ、うははは!!!!2人がおんなじ顔で驚いてる!!!!ｗｗうけ、ｺﾞﾎｯ、」

器官に入ったのか、Aがむせた。しかしそのことにも笑い続けていた。

べ「これって…」

祐「……単なる…。」

酔っ払い…。