REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ41)

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※実は数秒の出来事※ ページ41

がちゃり。

貴「うわ、なんか呆気ない。」

一人ごとを言いながらｶﾂﾝｶﾂﾝと足音をたてながら給水タンクの上にある台の上のネックレスを取りに梯子を上った。

貴「(そういや、いつのまに給水タンク戻ってんだろ…？有幻覚かな…？)」

気の抜けたような事を考えながらネックレスのある台に手を伸ばした瞬間、私はあることを思いだした。

貴「…もしかして爆発したりする？」

チ「トラップを発動します。」

突如の爆風に体が吹っ飛ばされる。

小さくはない衝撃。しかしそれほど大きいものではない。

そして意識がハッキリした時、(と言っても1，2秒ほど)目の前にキラリと光る何かが姿を現す。

貴「ネックレス!!!ゲット!!」

そういってネックレスをしっかりと握り、開いた反動で撮れないように幾重にも手に巻きつける。これでとれないだろう。

さて……。………スゥー…

貴「ギャーーーーーーーーー!!!!!」

何も考えてなかった!!!何も考えて無かったよ!!??

爆発するなんて聞いてないしね!!??

それだったら命綱とかつけてたよ、うん!!!!

この高さからだと、死にはしなくても重傷間違いなし＾ｐ＾

レーダー止まってないみたいだし。

ぐはっ＾ｐ＾

やだよ？頭とか口とか体のいたるところから血がドバドバ出てきて血だらけのまま病院に搬送されるとかさ、そういうの。

そんでもって、病院の先生が私が14歳って知ってさ、「え…？この身長で14歳…!!??」とか言われても殴れないから困るよ？

tk、なんで私こんなに元気なの？爆発モロくらってんのに…。

まぁ、考えるのは後だよね。

今はこの状況をどうすればいいｋ…どうしよう。

空中移動なんて無理だし…。

下は何もなし。ただコンクリ(＾ｐ＾)があるだけ。

…訂正。頭打てば即死確定ですた。

これはあれだ……。神様のお告げだ。諦めろと。←

ぶっちゃけ痛みを覚悟した瞬間、やはりと言うべきか、何故か今までの生活が脳裏に蘇る。

あぁ…ベル、ごめん。あの時ベルのケーキ食べたの、実は私なんだ…。←

おじさんがリビングで昼寝してる時に、顔に落書きしたのも実は私なんだ…。あ、でもベルも共犯だけど…。

本気で死を前提にそんな事を考えていた。

その時、ふわりと体が浮いた感じがした。

あぁ、逝ったのかな。とか冷静に考えた。しかし、そうではなかった。

地面にゆっくりと足が付く。鳥が枝にとまるときのように。