REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ39)

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記憶ページ39

貴「あれ、？体が動く…。ま、いっか。」

特に何も気にせず屋上へ向かって走り出す。

さっきまで…何があったんだっけ……？

体が動かなくなった所までは覚えてるんだよなー…。

そのあとから何があったんだっけー…

貴「やばい……思い出せない…。」

数秒前の事なのに覚えてないって…どうしよう、病気かも…。

ま、いっか。←

私はたまにスライディングをして危うく挟まれそうな所を滑り込みで逃れたりして、ついに最後の階段まで来たのはいいのだが…

貴「開いてない…。ちょっと待ってようかな…。」

防火扉を背もたれに、ぼーっとしていた。

だってここの扉以外きっと道ないし。

ユーキみたいに壊せないし。

大砲で無理なのに銃で行けるなんてありえない世界ではないはずだ。

その時、目の前の廊下を誰かが通り過ぎた。

それはあの女ではない。どこかで、…いや、いつも見ているシルエット。

貴「？…兄さん……？」

ひょこりと頭だけ廊下に出す。

やはり、兄さんだ。後ろ姿だけど分かる。

でも、なんで兄さんがここに居るんだろ…？

入ってこれないはずなのに……。

…もしかして既にタイムオーバー…!?

チ「3分が経過しましたので、防火扉を移動します。」

屋上への扉は異常なし。もう3分待たなければいけない。

…いや、違う違う。タイムオーバーになってないのに兄さんが校内に居ることがおかしいんだって。

じゃあ、あれは幻覚？それとも何かのトラップ？

でも兄さんが苦手な訳じゃないし…

？？？訳分からん。

でもきっとあれは兄さんじゃないから、深追いはしない方がいいよね。

うん。きっとそうだ。

窓の外を見れば兄さんが居るはずだ。

…何か霧がかかってて見えない…。

その時、―いつのまにか3分経っていたらしく、―チェルベッロ時間通知が放送で流された。

チ「3分経ちましたので、再び防火扉を移動します。」

その時、屋上への扉が開いた。

貴「よっし!!これは私の勝ちだね。」

走って階段を上ろうとした時、後ろから銃弾が飛んできた。

そして続いて、兄さんの声。

ザ「動くな。」

瞬時に振り向く。そこには銃弾を発しただろう銃を握った兄さんが居た。

貴「兄さん…？だって、早く行かなきゃタイムオーバーになっちゃうよ…？」

あくまでもあの女に負けるなどと言う選択肢は私の中には存在していなかった(｀･ω･´)

それでも、兄さんは何も答えなかった。