REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ27)

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ルールページ27

チ「今回のフィールドは学校全体です。観覧席は校庭に設けてあります。」

A「そういえば、僕たちはリングをもらっていないよ？何を奪い合えばいいの？」

チ「今回の対決は、屋上にあるネックレスをとって頂きます。しかし、途中でトラップも仕掛けてあるので、悪しからず。」

山「それって…結構簡単なんじゃねーの？」

チ「そして、制限時間は30分。中は防火扉を閉めており迷路のようになっており、3分ごとに計10回の防火扉の開閉の変更があります。また、制限時間以内に両者どちらの手にもない場合は、引き分けとさせていただきます。」

A「ねぇ、戦うのって、アリだよね。」

チ「構いません。」

祐「防火扉を壊すのは。」

チ「構いませんが、中々壊れないものに取り換えさせていただいています。」

なるほどな…。

チ「では、昇降口前に立って準備をしてください。なお、内部の様子はモニターに映せさせていただきます。」

そういってデカイモニターに俺とAの2人の姿が映る。

そして、ついに始まった…。

チ「それでは……開始!」

そういった瞬間、隣からデカイ剣が飛んでくる。

祐「さっそくか…。」

A「祐樹あいてなら、全力出しても平気だよね。」

つまり、最初から全力で行くと…。

俺は口をﾆﾔﾘとゆがませる。

祐「こっちも本気出して……いいよなぁ？」

――

かなりの時間がかかってやっと一階の廊下。

祐「お前…ネックレス取ること頭に入れてんのか…？」

A「ぜんっぜん？ﾆｯﾋﾋ♪」

Aはかなりご機嫌の様子で格闘技と剣を振り回す為、かなり厄介だ。

まぁ、俺の短剣2本と銃一丁と同じくらいだろ。

その時、後ろの方でガタンッ、と音がした。

A「トラップ……？」

そういって首だけ両者向ける。

しかし、そこに居たのは…

祐「………子ども遊びか。」

一般的に言う、ゾンビみたいな物だ。

目だけが赤く、周りは黒い包帯などで…とにかく不気味だ。

しかし、そんなものただの子ども騙し。

目ざわりなのでさっさと消そうと思った瞬間、Aに腕を掴まれる。

しまった!!と、思ったが、そのあとの何も変化がない。

A「…ねぇ、知ってる？」

祐「何を、だよ……。」

すると、下を向いていた顔を勢いよく上げる。

その目は涙にぬれていた。

一体何事かと思った。

A「僕…、僕………。」

一度止め、そして再び叫ぶように言った。

A「お化け嫌いなのぉぉぉ!!!!!」