REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ22)

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ツ「うぅ…頭が……割れそうだ…何だ…この感じ………。」

そういった瞬間、頭に亀裂が入ったような感じがした。

決して、痛くはない。頭の中で静電気が起こったような(?)、そんなかんじ…。

頭痛………とは違う。吐き気もない。じゃあこれは…？

その瞬間、聞きたくない声を聞いてしまった。

骸「堕ちろそして巡れ。」

骸の手の中に、2つのリングがあった。そう――――マーモンが負けたのだ。

貴「嘘…でしょ………？」

最後のマーモンの姿を見届けることも出来なかったの…？

骸「このリングを1つに合わせるのですね？」

さっきマフィア風情がナンチャラって言ってたくせにチェルベッロの指示には従うんだ。(素直な感想。)

マ「まだだよ!!」

貴「マーモン!!」

良かった、マーモンは生きていた。まだ生きていた。

しかし、どういうわけか、ファンタズマがマーモンの首を締め付け始めたのだ。

体育館の真ん中に大きく開いた穴に、マーモンと六道骸が落ちて行く。

駄目…、マーモン、逃げて…。これ以上…これ以上いなくならないで…。

そういった願いは届かず、マーモンは…爆発した。

骸「これで……いいですか？」

チ「霧のリングはクローム髑髏のものとなりましたので、この勝負の勝者はクローム髑髏とします。」

兄さんから耳打ちで聞いたんだけど、マーモンは逃走用のエネルギーを使って逃げたらしい。つまり、生きている。

よかった。と思った瞬間、

ザ「ゴーラ・モスカ…争奪戦後、マーモンを消せ。」

それにこたえるようにモスカが「シュー」と音を立てる。

チ「明晩の戦いは、姫君同士の対決とさせていただきます。」

祐「チェルベッロ。一つ質問がある。」

チ「なんでしょうか。」

祐「引き分けになった場合、どうなる。」

チ「代わりの方が両者そろっておりますので、代理人となって戦っていただきます。」

A「なっるほどー…つまり、勝たなきゃ、ね。」

ユーキと相手の人の間で火花が散る。

祐「今すぐ始めたいくらいだな。瞬殺してやる。」

A「多分あんたに殺されるほど、マヌケじゃないよ。」

さらに激しくバチバチとなりだす。目に見えていた。

ツ「A…!?早く帰ろう!!!ね？」

A「ﾁｯ…ま、いっか。どうせ明日だし。帰ろう。」

祐「………帰るぞ。」

貴「あの、さ…。今日は一人で帰っちゃだめ…？」

どうしても、一人になりたかった。

どうしても。非常に、寂しくなりたかった。