REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ21)

今日:22 hit、昨日:1 hit、合計:7,466 hit

整理ページ21

べ「んー？」

貴「あれって、六道骸…？」

祐「？分かっていたわけじゃないのか？」

貴「い、や…なんでもないよ…。」

骸「お久しぶりです。舞い戻って来ましたよ………輪廻の果てより。」

そして、私の方を見て、「おや。」と声を漏らした。

マ「ウム…六道骸、どこかで聞いた名だと思ったが、思い出したよ…たしか一か月前だ、復讐者の牢獄で脱走を試みた者がいた。そいつの名が六道骸…。」

さっきっから、視線がある。六道骸からの。

何故、ずっと私を見てるの？

骸「クフフフ、ボンゴレが誇る特殊暗殺部隊ヴァリアーの情報網もたかが知れてますね…。現に僕がここに在る。」

マ「面倒くさい奴だなぁ…いよ、はっきりさせよう。君は女についた幻覚だろ。」

そういってから、しばらくの時間戦った。しかし、六道骸のほうが…………ハッキリ言って上だ。

それは私が見てもわかる。

―――

べ「すんげっ!」

レ「夢でも見ているのか!?ぅ…」

戦いに興奮していたり、酔っていたり、皆がそうしている中、私は思考を頭の中に張り巡らせていた。

さっき、六道骸は私を見て、何か言った。

そして、彼が来るのを、私は何故か予知できた。相手側のボスもだけど…。

さらに彼が来る前に頭によぎったあの映像…いや、画像と言った方が正しい気がする…。とりあえず、そこに彼が映っていた。

でも、彼とは初対面だし…風景もさっぱり知らない所。

夢、あるいは何かが脳に作用してるだけな気もする。

でも、なんだろう？この感じは…。

全身が震える。目が離せなくて…寒い…。

彼は怖くない。それは自分で理解できてる。でも…怖い、何かが、怖い。

寒い寒い寒い…。

暗くて、寒くて、どうしようもなくて…。果てしなく怖い…。

自分で自分がわからない………!!!

べ「？姫？大丈夫か…？」

ベルの方が大丈夫じゃないくせに、私のことを心配してくれた。

貴「う、ん……。平気…。それよりも、皆どうしたの？」

皆頭を抱えていたり、ベルも顔色が随分と悪い。

べ「姫、平気なわけ？」

貴「うん…。多分、」

隣に居るユーキもベルと同じくらいに顔色が悪かった。

祐「幻覚汚染のせいだ…。頭痛や吐き気を伴う…。」

声色からしても、かなり無理をしていた。

でも私は頭なんて痛くないし、吐き気だってない。

…？なんでだろう…？