REBORN ―己の使命。そして存在―弐 (ページ20)

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蘇るページ20

貴「すごいね…。」

素直な感想がAの口から出てきた。

マ「よかったよ…ある程度の相手で。これで思う存分『アレ』を使える…。あのマヌケちび2匹の前でね…。」

いや、お前も十分ちびだぞ。Aに負けるほどのな。

マ「行こう、ファンタズマ」

マーモンの頭に乗っていた蛙…。ファンタズマって言ったんだな。初めて知った。

…じゃなくて、その蛙が蛇みたいな形になってマーモンの頭の上で自らのしっぽを咥え、円を描いていた。

そして、おしゃぶり…。

コ「あの巻きガエルと藍色のおしゃぶり…。生きてやがったのか、コラ!!」

マーモンが死亡前程みたいな話が聞こえるな…。

リ「やはりな…奴の正体は、アルコバレーノ、バイパー」

祐「なるほど…。アルコバレーノだったか。」

初耳だ。マーモンがアルコバレーノといい、本名がバイパーといい、あの蛙の名前がファンタズマってことが。

マ「バカチビ共には分からぬ研究の副産物さ…。お前らと違って、僕は怠らなかったからね。…呪いを解く努力を…。」

ク「誰だろうと……負けない!」

…あれ…？この感じ…？なんだろう……。

頭に残る…。なんだか、とても遠くて掴めない…でも…なつかしい……。

―――

マ「ムムッ、その武器は相当大切みたいだね。」

ク「駄目…駄目――っ!!」

そんなクローム髑髏の目の前で、槍が粉々に砕け散った。

うわぁ…ドS…じゃなくて…。

ク「骸…様………力になりたかった……。」

えー…なんか……可哀相…。←

べ「なーんだ、蓋を開ければマーモンの圧勝かよ。…しかも、アルコバレーノの力もちょっとしか見れねーしさ。」

レ「これで全て終わったな…。 …？」

霧が現れ、クローム髑髏の姿を隠すように包みこんでいった。

マ「何、最後の力を振り絞って自分の醜い死体を隠そうとする。女術師によくあるパターンさ。」

貴「…？何これ…？」

突如、脳裏になにかが通り過ぎる。

早すぎて見えない。それでも何回も、何回も…

そして、一瞬理解できたのが……

貴「六道……骸…？」

べ「？どうかしたのか？姫…。」

白黒で、よく見えない。六道骸が居るのは確か。

な、に…これ……。

貴「…る。」

べ＆祐「「…？」」

ツ「アイツが来る…!!」

そして、打ち合わせもなにもないのに、同時に叫んだ。

ツ＆貴「「六道骸が…来る…!!」」

？「クﾌﾌ…。」

瞬間、マーモンに攻撃が直撃した。

「クフフフ…随分いきがっているじゃありませんか…マフィア風情が。」