EP..5 ページ5
「噛ませるってなんだよ〜…」
ハギョン、ってやつはコロコロ表情が変わる。
変な奴だ。
「吸血鬼、だから…血がないと死んじゃう…」
「……」
ほら、また今度は顔が引きつった…
「吸血鬼…?このご時世に?吸血鬼?」
こくこく。
とうなづくと頭を抱えてため息をつく
とりあえず。
もう、噛んでしまったからには俺の番になってもらわないと困る。
もう、前の飼い主の元には戻れない
飼い主、と言うのにはアレだけど…
「あの…俺の番に…」
「つがいいいい!?」
突然大きい声を出すから、ビクッと肩が震える
「あ、ご…ごめん…」
「いや、大丈夫」
ハギョンは、悪くないのに。
ハギョンは優しくていい奴だ。絶対。
「…本当にどこにも行くとこ、ないの?」
「ない、ハギョンだけ…」
ううーんと唸りながら頭を抱えるハギョン…
「はぁ…わかった…その代わり、変なことしたらすぐ追い出すからな!?」
「…!!ありがとう、ハギョン」
「んわぁ!?」
思わずぎゅぅっと抱きしめた。
これから、俺はハギョンの番としてハギョンを守るんだ
これが、俺とハギョナとの出会い。
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作者名:p663 | 作成日時:2017年8月22日 23時