俺とトマトと吸血鬼 (ページ31)

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EP..31 ページ31

「え！？ちょっと…困ります！あ…！クソ…っ」

ガチャン、と勢いよく受話器を叩きつけるように置いて振り返ったホンビナの顔は難しい顔をしている

「どうした？」

シガが心配そうに近くに寄ると深くため息をついた

「明日のモデルが急に来れなくなったってさ。代替え出せないって言われたよ…」

「え！？明日だぞ！？」

俺たちの仕事は服のデザイナー。
今日はイベントで俺たちの会社も出ることになっていた。
その為に用意していたモデルが急遽来れなくなったらしい…

「俺たちの誰かがモデルやるとか？」

「でもそんな事したら裏方が回らなくなるよ？」

でも、本番は明日…。
時間が無さすぎる…

「あ！ヒョン！ヒョンのとこの…えっと、テグンさんだっけ？あの人にモデルやらせるのは？」

「え…テグナ、？」

たしかに、高身長で顔もいいしスタイルは申し分ないけど…
人前に出てランウェイを歩けるのか…？

「…出来るのか…でも時間が…」

ホンビナは顎に手を当てブツブツといいながら悩んで居る様子だった

「テグナは言えばやってくれそうだけど…」

「時間がない。仕方ないから任せるしか…ハギョニヒョン今すぐ彼をここに連れて着てください。」

ーみっちり、教えますから。

そう言ったホンビナの顔は笑顔だったけど目は笑ってなくてすごく怖かった…
テグナ、大丈夫か？