EP..25 ページ25
「んんーー…」
伸びをして目を覚ますといつの間にかテグナが俺の顔の横で丸くなって寝ていた
優しく撫でてやるとぱちりと目を開けてじっと俺を見つめる
「おはよう。テグン」
挨拶してみるけどぷいっと横を向く…
「……」
仕方のないやつだなぁ…本当に…
猫の姿なら抵抗ないしいいか
ふわふわの頬に唇を寄せてキス。
これでどうだ！
ちらっと顔見たテグンは立ち上がると毛繕いを始めた
ああもう！どうしたらいいんだ…
めんどくさくなって来た…俺、悪くないのにっ
「あ…そうだテグナ一緒に仕事行く？」
俺の言葉に急に顔をパッとあげると目をキラキラと輝かせ始めた
よし！効いたぞ！！
「嫌だっていうならいいけど〜」
「にゃっ」
「行くの？」
「にゃぁ〜ん」
よしよし。嬉しそう。
テグナにはこれが一番効くな
テグナは必死に毛繕いをし始めたけど、猫の姿で行くつもりなのかな？
体調崩したばっかりで戻ると疲れるとか？？
ま、そのほうが楽っちゃ楽だからいいけど…
テグナは外に出ると色んなものに興味を示すし。
お菓子だとかケーキだとかも欲しがるしコーヒー飲みたいって駄々こねたりするから…猫の姿の方が楽だ。
仕事の準備を終えるまでテグナは玄関でワクワクしながら待ってた
「さ、行くよ〜」
「にゃ！！」
ばさっと羽を広げて俺の顔の横でパタパタ…
って！！それで行かれたら困る！！
「て…てぐな、それはまずいから…抱っこにしようか…」
「んにゃ？」
首をかしげるテグナは可愛いけど…
流石に自分で飛ぶ猫と歩いてるとかやばすぎる。
パタパタ飛び回るテグナを捕まえて胸元に抱えるとテグナは黙って羽をしまった。
腕の中で振り向いた俺を見つめるテグナの目はまん丸でキラキラ。
相当嬉しいんだろうな、手かかるけどほんと可愛いやつ
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作者名：p663 | 作成日時：2017年8月22日 23時
