EP..3 ページ3
ゆさゆさ…
体が揺らされる感じがして目を覚ます
「!!!」
勢い良く起き上がると頭ぐらっとして吐きそう…
「まだ…そんな急に…動いたら、ダメ…」
「お、お前っ…!」
素っ裸の男がソファーの前に座り込んであわあわしてる…
「猫さんは!?」
「俺…」
「はい!?」
「あの…とりあえず、おちついて…」
いやいや、落ち着けるわけないだろ!
さっき俺に噛み付いてきた素っ裸の男が猫は俺ですとか…どういう事だ…
「とりあえずお前は!でてけ!」
「…!いくとこ、ない…」
しゅん、とした顔で眉を下げて濡れた髪からはまだぽたぽたと雫が垂れてる
「今の俺、お前しか…いない、から…もう、噛んじゃったし…」
まるで捨て猫みたいな目でジィッと俺を見つめる
「…おねがい…」
いや、本当に…なに言ってるんだかわからないし…
でもなんかほっておけない…
「はぁもう…しかたないな」
「…!!」
パァっと顔が明るくなって目を細めてにこぉっと笑った
「とりあえず頭拭いて…」
少し体も落ち着いたかも…
バスタオルまた取りに行かなきゃ。
ああでも…ソファーからその辺を見渡してビショビショの部屋の中を見てまた頭がくらっとした気がする…
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作者名:p663 | 作成日時:2017年8月22日 23時