EP..16 ページ16
ゆさゆさ、といつものように揺らされて目が醒める
そこにはいつもと変わらない真っ黒な髪をキラキラと朝の日差しに反射させながら俺の顔を覗き込むテグナ。
「おはよ…ハギョン」
「おはよ〜テグナ〜」
俺が起き上がればふっと頬を緩ませてからすぐにリビングに向かった
今日は俺の休みで、家に居られるからここぞとばかりに昨日テグンの髪を染めてやろうと髪染めを買ってきた。
まだ、テグナには言ってないけど大丈夫かな？
「テグナ、これ食べたらさ髪染めてみない？」
朝食を食べながら恐る恐る、聞いてみるとテグナは小首を傾げながら不思議そうな顔をした
「髪…染め、る？」
「あー、えっと…髪の毛の色をね、茶色に変えて見ない？俺みたいにさ！」
「ハギョン…みたいに」
「そ！俺みたいに」
「…する！」
少し考えてからこく、っとうなづくと嬉しそうに俺を見ながら微笑んだ
朝食を片付けて、汚れてもいいように要らないシャツを着させてから新聞紙の上に座らせる。
緊張してるのかさっきから黙って座ったまま喋らない。
その間にチャチャっとヘアカラーの薬を作って俺も手袋をはめた
「では、始めます！」
「は、はい…」
綺麗なテグナの髪、ちょっと傷んじゃうかもしれないけど。
ペタペタ、と丁寧に塗り残しがないように塗っていく
たまにひやっとするみたいでふるりと体を震わせながらも、テグナはいい子に座り続けた。
薬をしっかり塗ってから20分程度。
「テグナ！シャワー浴びてきて！しっかり髪の毛洗うんだよ？」
「わ、わかった…！」
浴室に入ってからシャワーの音が聞こえてきて俺もなんだかドキドキ。
綺麗に染まってるかな、、
暫くしてからシャワーの音が止まって、タオルを腰に巻いて頭にはタオルを被って嬉しそうに頬を緩ませながらテグナが戻ってきた。
「みて…！はぎょな…一緒、」
頭に被ってたタオルを取ると綺麗に栗色に染まったテグナの髪が見えて俺もつい頬が緩んだ
「ホントだ！一緒…茶髪も似合うね〜！」
「ん…ありがと…」
テグナはよっぽど気に入ったのか、鏡で何度も髪の毛を見てそして俺を見て嬉しそうに微笑む…を繰り返した。
本人が気に入ってくれてほんと、よかった！
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作者名：p663 | 作成日時：2017年8月22日 23時
