EP..14 ページ14
「ごめん…なさい…」
家に帰って猫さんから人に戻ってからテグナは俺の目前で正座になって大きい体を小さくしながら、申し訳なさそうに目を伏せた
「ダメって、言ったよな?」
「うん…でも…どうしても気になった」
シュンとうなだれたままいつもより更に小さい声でブツブツと言い訳を並べる
「ちゃんと俺の言うこと聞いてくれなきゃ…、何かあったらどうするの?テグンはさ、人間じゃないんだしもし誰かにバレたりしたら…」
「…ごめんなさい」
「…はぁ、もう…わかった」
あまりにもしゅんとして俯くからちょっと可哀想になっちゃった…ってこれで許したら俺の負けじゃん…
まぁいいか、もう…!
「ハギョン、はずっと…俺の番でいてくれる…?」
「え?まぁ…出来る…限り?」
「…よかった」
テグナは少し安心したように、でもまだ不安を残したような微妙な表情で笑うと
甘えるように抱きついて首元に擦り寄った
「テグナ?どうしたの?」
「ハギョン…俺のご主人、大好き」
ああ、なんだろう
もう。仕方ないけど可愛いやつ…
「俺も。テグニが大好きだよ?」
「ん、ありがとうハギョン…」
ちゅ、っと軽く音を立てて首筋にキスをしてから顔を上げるとテグンはにこぉっと可愛い顔で笑ってて、
「くすぐったい〜…」
いつも噛まれてるだけの首筋に当たったテグナの唇の感触がなんか恥ずかしくて首筋に手を添えた
なんか、顔まで熱くなって来たがする!!
「テグナ!お腹すいたっ」
照れ隠しのために、座るテグナの足をペチペチ叩いてご飯の催促。
「ん、すぐ用意する。」
仕方ないから…今日のことは許してあげよう。
それから…明日はホンビナに吸血鬼のこと、色々聞いてみようかな…?
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作者名:p663 | 作成日時:2017年8月22日 23時