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EP..21 ページ21
「まぁ…風邪でしょうね、泣きながら電話してくるから何かと思いましたけど。」
「ご、ごめん…びっくりしちゃって…」
電話口の俺の様子にただ事じゃないってすぐにホンビナとシガが飛んできてくれた
「ただ…しばらく吸血してなかったみたいなんで…体力が無いとこに風邪ひいたみたいですね」
テグナはまだ苦しそうにベッドの上で寝てる…
おでこに冷えたタオルを乗せてあげてるけど効いてるのか、どうなのか…
「取り敢えず血、飲ませなきゃダメだよな？」
「そうですけどまぁ今のままだと自分じゃ吸えないでしょうね。ここまで我慢するなんて…」
溜息をつきながらホンビナは振り返ってテグナを見つめる
「俺たちみたいなのは本能的に病気を隠そうとするからテグニヒョンも相当我慢してたかもしれないですけど。まっ、仕方ないですね。ハギョニヒョン、手見せてください手。」
「え？手…？はい、」
ふっと手を出した瞬間、ホンビナが俺の手を掴んで思いっきりガブリと手首に噛み付いた
「いっ…！！」
「ホンビナ！？」
シガもびっくりしてるけどそれよれ何より痛い。
いつもテグナが首筋を噛むときは痛く無いし寧ろ少し気持ちいいくらいなのに
涙で視界が霞むくらい、痛い！
「い、痛い！！痛いよ！ホンビナ！！」
「ぷは…っ、、」
俺の手首から口を離したホンビナはすぐにテグナに近づいて行って…
「！？」
テグナの顎を指で少し上にあげるとテグナの唇を覆うようにして自分の唇を押し付けた
俺は噛まれた手首を押さえたまま、ぽかーんとその光景を見てるしかなかった
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作者名：p663 | 作成日時：2017年8月22日 23時
