短編入れ (ページ10)

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リーダー2 ページ10

いつも明るくて、メンバーのために色々考えて
リーダーだからって気を張ってたり
事務所の板挟みになって悩んでる事を本当は…
わかってたんだ

でも、ハギョンが今まで俺たちの前で弱みを見せる事が無かったから
泣くほど何かを溜め込んでるなんて気が付かなかった

いや…気が付いてたかもしれない
でもハギョンなら大丈夫だって甘えてた
ハギョンの笑顔を疎ましいと思いながらその笑顔にみんな引っ張られてきたんだ

それなのにこいつはみんなが寝静まった時にやっと…自分の弱さを出せるなんて、

「ハギョン…その、ごめんな…」

「何…なんで、いいよ…謝らないでよ」

「何でもかんでも頼りすぎた」

ぐい、っと俺の胸元を押して顔を上げて微笑む

「いいよ俺は、リーダーだもん！」

こんな時でも、笑うのかお前は
なんでも1人で背負って。

「リーダーだけどその前に俺たちの大事なメンバーだろ1人で抱え込むな」

「……ありがとう、テグン」

俺の言葉をゆっくりと理解して嬉しそうに微笑んだ

「ん、だからもう…1人で泣くなよ」

「うん…」

「辛い時は俺を起こせ」

「ん…う、んっ…！」

ハギョンは笑ったまま目から涙を零して
俺に最高の笑顔を見せてからぎゅぅっと、胸元に顔を埋めるようにして抱き着いた

シャツに染み込むハギョンの涙は暖かった

(ね、テグナ今日一緒に寝てもいい？
(…仕方ないな