短編入れ (ページ20)

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ジェファニに張り付いたシガをなんとか引っぺがして起こして、次はテグニを起こすために部屋に戻る

スヤスヤと可愛らしい寝顔で爆睡してる私の愛しい旦那様。

「テグナ～…起きる時間だよ～」

もう少し寝かせててあげたいけど、仕事に遅れたら大変だからゆさゆさと揺さぶる

「…やだ…」
かすれ気味の小さな声を漏らして布団を頭まであげてまた眠りの世界に落ちようとするテグナ

「テグナ～…もうみんな起きてるよ～…ほら！！起きて！」
ポンポンっと肩を叩いたら布団から寝起きで虚ろな目だけが出てきた

「おはようの、きす…」
ぼーっとした目で今にもまた眠ってしまいそうなのに甘えた声を出してそんなこと言うから私の頬がゆるっゆるになってしまう

「ん…、ほら…起きて」

布団を下げてちゅ、っと軽くリップ音を立てながら頬にキス。
「そこじゃない」
頭に手を回すとぐっと引っ張られて唇が重なる

「ん…、」

「……おはよ、ハギョニ」

唇が離れるとやっと体をベッドから起き上がらせてボサボサの髪の毛を無造作に整えるから
少し治してあげて、もう一度頬にキスしてリビングに向かった

部屋から出た瞬間、ビナの部屋からけたたましく鳴り響く時計の音
そしてガタガタっと音がしてビナが出てきた

「おはよ～ビナ～」
「これ！オンマでしょ！！」

朝から機嫌の悪そうな娘は時計を私に押し付けてプリプリと怒りながらバスルームに向かって行った
ビナは難しいお年頃になったのか反抗期真っ最中。

「この時計はヒョギのかぁ～」

ため息をつきながらヒョギの部屋に時計を戻して
朝ごはんの準備にキッチンに入った
これから5人分のお弁当と朝ごはんを出さなきゃ…

オンマは本当に大変…。