アンダルシア【SC】

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『私、飲みになんて行ってないよ。
ここ最近は断られてばっかで3週間は会ってない。』


JH「いや…だってスンチョルは。」


『会ってるって言ってた？』





私がそこまで言うとジョンハンは気まずそうに頭を掻いて下を向いた。





JH「ごめん。」


『なんでジョンハンが謝るの？』


JH「なんとなく。ごめん。」




謝られてしまったら余計涙が出てくることをこの男は知らないのか。

涙で揺れる肩をジョンハンは細い腕で支えてくれた。



私の背中をさすりながら大丈夫、大丈夫って言ってくれる。


そんなジョンハンのおかげでやっと落ち着いてきた頃。





JH「A。」


『ん？』


JH「俺の話聞いてくれる？
ちょっとした恋相談。」


『え？ジョンハン好きな人いるの？』


JH「うん。」


『聞いてない。』


JH「言ってないもん。いいから、聞いてて。」




ジョンハンは柄にも合わず、優しく笑うとポツリポツリと話し始めた。




JH「俺ね、ずっと好きな子がいるんだ。
でもその子は全く気づいてないの。だから、諦めようと思って。」


『諦めるって…そんな、告白とかしないの？』


JH「…今迷ってるところ。でも関係壊したくないんだよね。」


『そうだけど、上手くいくかもしれないよ。』


JH「その子、好きなやつがいるんだもん。無理じゃない？」




ジョンハンは笑ってそう言うけれど、話の内容は随分重いものだ。

笑い話にできるものじゃない。













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