アンダルシア【SC】

37 JH ページ37

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『いた、。』


JS「アウトでしょ。」




ニコニコ笑う俺の怖い友達。

ジスは俺の頭を叩いてAと俺の間に座った。




『助かった。あと3秒遅かったら俺いってたわ。』


JS「急に呼んで何かと思ったけど、まさか酔っ払いの世話させるんじゃないよね。」


『俺Aのこと連れてかなきゃだし。』


JS「俺、その子知らないんだけど。」


『俺もスニョンに会うの2回目だよ。
大丈夫、こいつ誰とでも仲良くなれるタイプだから。』





スニョンと俺はそこまで仲がいいわけではない。
最初こそすごく気まずかった。


スニョンはなかなか話さないし笑わないし、ずっともじもじしている。


それでも緊張が取れたら面白いやつだ。



ジスならやっていける。






JS「タダでやれっての？」


『今度埋め合わせはします。
じゃあ、さいなら。』


JS「あ、ジョンハナ！」





ごめんな、ジス。

俺今、顔が熱くてどうにかなりそうなんだよ。




Aの肩を抱えて店の外へと出る。




結局払ったの俺だし。

　
外の冷たい風がひんやりとした。




隣でAは俺の肩に頭を乗っけて嬉しそうに微笑んでる。





それ、なんの夢見てるの？

それ、誰が出てる夢なの？







俺のため息は静かな空に消えていった。












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