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私の上に覆い被さる状態になったスンチョルはびくともせず、
しまいには「すぅ…」なんて眠り始めた。
スンチョルからは甘い香水の匂いがして頭がおかしくなりそうだ。
私は必死に赤くなった顔を隠すようにした。
別に、誰に見られてるわけでもないのに恥ずかしくて仕方がない。
『スンチョル!んぅー!!!』
頑張ってスンチョルから抜け出してみたものの
玄関に潰れたスンチョルをこのままにしておくのはなんだか気が引ける。
せめて中のソファまでは連れて行こうと彼の腕を引っ張る。
そのうちにスンチョルは寝ぼけたまま、ハイハイの状態でソファへと向かった。
『こんなことするために来たんじゃないのに。』
ソファで横になるスンチョルを見る。
長いまつ毛にそこら辺の女の子よりも真っ白な肌。
いつもは大人っぽいくせに顔は赤ちゃんみたいなところ。
だめだ、このままここにいたら私がどうにかなってしまう。
この気持ちに蓋をしなくては、その一心で私はスンチョルに背を向けた。
『ぉわ、!』
一歩踏み出そうと右足を出したのに、手を掴まれて阻止されてしまった。
その勢いで体制を崩してしまってその場に座り込む形になった私。
目の前には目を薄く開いたスンチョルがいる。
その距離が本当にゼロ距離で、スンチョルの呼吸が私にも伝わった。
SC「行かないで…ソア。」
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だんご(プロフ) - くすさん» コメントありがとうございます。すごくすごく嬉しいお言葉です😭最後までありがとうございました‼︎ (2023年1月25日 9時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - 唯一毎日更新を楽しみにしてた作品でした。スンチョルのお話あまりないので嬉しかったです。お疲れ様でした! (2023年1月24日 20時) (レス) id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - tyaiさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました!もうしばらくお待ちください。 (2023年1月24日 9時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 完結お疲れ様です。最後まで素敵なお話をありがとうございました。次の作品楽しみに待ってます! (2023年1月23日 23時) (レス) @page48 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - tyaiさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉です。必ず完走させますのでお待ちください。 (2023年1月18日 14時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だんご | 作成日時:2023年1月12日 10時