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『ごめん、お待たせ。待った?』


SC「んーん、俺も今来たところ。」




スンチョルはそう言ってニコッと笑うと隣の椅子を引いてくれた。

スンチョルは優しい。
それもかなり。


そんな彼に胸がギュッと掴まれたようだった。




『またそのお酒飲んでるの?
なんだっけ…アン、ダルシア?だっけ。』


SC「お、覚えてたの?」


『美味しかったからね。』


SC「Aも飲みなよ。」


『うん、ありがとう。』





会ってみれば意外と気まずさなんてなく始まった。

最初は合わせれなかった目もお酒が入ればどうってことない。


体がぽっと火照ってきた。





SC「そう、言いたいことがあったんだ。」


『なに?怖いんだけど。』


SC「そんなんじゃないよ。この前4人で飲んだ時の話。
その…ジスのこと止められなくてごめんって言いたくて。」


『あー…いいよ別に。
ジスだって知らなかったんだから仕方ない。』


SC「それと、その前の話もしたかった。」





その前、というのはもうあの夜のことしかない。

やり直そうって言ったのはスンチョルなのに。




『私のせいなのにこんなこと言うのは変だけど、本当に気にしないで。
ほら、やり直そうって決めたじゃん。』


SC「ん、そうなんだけど。
やっぱりこのままだとお互い気まずいだけでしょ?」


『気まずくないよ、別に。』


SC「A。やり直そうって言ったのは俺だけど、俺は忘れないよ。」


『なに言って、』
SC「あの時ここでAに会えて本当に良かったと思ってる。
正直辛い時期だったんだよね。
でもこんなことジョンハン達にも言えなくてさ。」


『スンチョル。』


SC「それにね、いい年して馬鹿みたいなことしちゃったけど、
あの日本当によく眠れたんだ。ジョンハンにバラされたけど。」




言ってることはめちゃくちゃなのにスンチョルは嬉しそうに笑ってた。

お互いにとっても世間にとっても失敗でしかないあの夜が良かったって?
 





そんなの、





『めちゃくちゃだよ。』











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だんご(プロフ) - くすさん» コメントありがとうございます。すごくすごく嬉しいお言葉です😭最後までありがとうございました‼︎ (2023年1月25日 9時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)
くす(プロフ) - 唯一毎日更新を楽しみにしてた作品でした。スンチョルのお話あまりないので嬉しかったです。お疲れ様でした! (2023年1月24日 20時) (レス) id: 1558d9da93 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - tyaiさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました!もうしばらくお待ちください。 (2023年1月24日 9時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 完結お疲れ様です。最後まで素敵なお話をありがとうございました。次の作品楽しみに待ってます! (2023年1月23日 23時) (レス) @page48 id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
だんご(プロフ) - tyaiさん» コメントありがとうございます。嬉しいお言葉です。必ず完走させますのでお待ちください。 (2023年1月18日 14時) (レス) id: ff49ae3418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だんご | 作成日時:2023年1月12日 10時

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